花研コーヒーブレイク
ヒヤシ○○始めました
2026.11.04
同じ文字から始まるのに、その先の終着地点まったく違う短文が、この世にはたくさんある。
今日は「ひ」でやってみたい。
「ひ」!
「冷やし中華、始めました。」
おおー、夏が来る。汗が噴き出す。街中華で、業務用エアコンの吹き出し口からくる風圧を感じながら、皿の縁についたからしを眺め、黒酢の効いた中華麺をすする。この情景には真夏しかない。
「ひ」!
「ヒヤシンス、始めました。」
おおー、冬だ冬だ。薬缶でお湯を沸かすキッチン。その棚にすっと佇む球根と、ガラス容器の中に標本のように伸びていく白い根。
こちらには、まだまだこれから寒いシーズン到来の語感がにじみ出る。ヒヤシンスの球根を植え、開花を思うワクワク感から「春遠からじ」と思うばかり。
同じ「ひ」(というか「ひやし」まで同じ)、から始まったのに、片方は真夏、片方は冬(晩秋~冬の入口)である。
「ひ」まで分かったところで、その次が「冷」なのか「ヒ」なのかは、まだ決まっていない。その先に続く言葉や、それまでの文脈、そして発話されるシーズンを手掛かりに、もっともありそうな次を探していく。
入口は同じでも、次の一文字で夏にも冬にもなる。
「ヒヤシ○○始めました」とくれば、多くの人にとって「冷やし中華」に行き着くだろう。
いやしかし、園芸ファンの間では「ヒヤシンス」が息づくのです。
秋植え球根のベストシーズン到来ですね。
それではみなさま、ごきげんよう。
※ヒアシンスはHyacinthと書き、カタカナでは「ヒアシンス」と表記されること多いです。
どちらが正しいということではありませんが、JFコードでは「ヒアシンス」としています。
ヒアシンス属キジカクシ科、地中海東部~西アジア原産、開花期3~4月











