花研コーヒーブレイク
花き消費復活のキーは60歳台?
2026.11.05
こんにちは。リンネアです🌺
日本全国の二人以上の世帯では、1世帯当たりの切り花支出金額はいくらかご存知ですか??🌻
➾すぐ出てこない場合は「フラワビジネスノート2027」でチェック!

なのですが、今日はこの場でお知らせしちゃいまーす🦋
税込みで7,737円(2025年)です(総務省「家計調査」)。
この金額だけ聞いても、はたして高いのか低いのか、前年比101%とはいえ花の価格自体も上がっているし、どう捉えたらいいのか数字が持つ意味を把握するのは、考え方によって違いがあります。
今日は、様々な考え方があるうちのひとつとして、次のことをご紹介しようと思います🌟
まず、総務省の発表を金額通りにグラフにするとこんな感じ。1997年が支出金額のピークのように見えます。

額面上では1997年が支出金額のピークとなっています。ただし、長期時系列を比較する際には、消費税率の変更や物価変動の影響も考慮する必要がありますね。そこで参考として、税込みの名目支出額に加え、“税負担分を調整した金額”(税抜き)でも推移を見てみます。
ピンクの線が税抜き金額、ピークは1993年、最新の2025年はピーク対比で56%。

バブル崩壊が1991年ですから、その翌年の1992年、1993年にほぼ支出金額のピークがあって、その後切り花支出金額の伸びは踊り場に出て、1997年以降、長期的には緩やかな減少傾向を辿っていることがわかります。
さらに、基本的に物価は上がっているので額面通りではないとすれば、例えば総合CPIを使って発表された数字を調整することができるかなと思います。
そこで、総合CPI2020年基準を使って全体の物価に対して花の支出がどう変化しているかを見てみるとこんな感じ。(青点線)

総合CPIを使って計算してみますと、切花支出金額のピークは1993年の13,535円なのですが、それに対して最新の2025年は6,913円で51%になります。
あるいは、切花CPIを使ってみるという手もあります。切花そのものの価格変動の影響を取り除くことができます。したがって、切花への実質的な支出、あるいは購買量に近い動きを見る一つの手掛かりになります。
切花CPIを使って調整すると、ピーク時は1997年で、最近ではその41%にまで落ち込んでいることがわかります。ピーク時と比べると、生活者の切花への実質的な消費がずいぶん縮小していることが見えてきます👀

そこで総合CPI2020を使って、世帯主の年齢階級別に支出金額の推移を見てみました。2015~2025年の推移に回帰直線を当てると、1年当たりの平均的な減少額が最も大きいのは60代で、減少額は約401円、次いで50代で約345円、次に70代の約330円でした。

ここからリンネアが注目したのは、「若い世代の花き消費金額が少ない」ということだけではありません。これまで切花消費を支えてきた50代以上の年齢層(まさに切花消費のGOLDEN GENERATION!)の支出が低下していることも、切花消費全体の減少と関係しているのではないかという点です。
もちろん、このデータだけで因果関係まではわかりませんので、これはひとつの仮説です。
60代、50代、70代以上のお客様に花を忘れられてしまっては、個人支出はおぼつきません。
若年世代への訴求はもちろん重要です。同時に、「以前はもっと花を買ってくださっていた50代以上のお客様に、もう一度花を手に取っていただくには何が必要なのか」という点にも、これからの花き消費を考える大切なヒントがあるようにリンネアは思いまーす♪

現金支給額や切花供給量など、様々な切り口からの分析があり尽きませんので今日のところはここまでとしたいと思います🌟
支出金額については、フラワービジネスノートのData3で世代別推移、またData2でも全国県庁所在地別最新ランキング、Data4で月別推移をご紹介しています。ご参考までにぜひご覧いただけると幸いです。
こんなグラフを見て、いつもリンネアは切花の消費についていろいろな方と意見交換させていただいています🌟












