OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

今は「宝」の「ババリア事件」

2026.11.06

こんにちは。泥油です。

「今は昔」ではなく、「今は宝」と言わんばかりのネタです。“今となってはすっかり「宝」の話となってしまいました。”

 

あちこちの記事等でご紹介させていただいたことがあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

「ババリア事件」です。

 

今から17-18年近く前でしょうか、まだ会社にひっきりなしに電話がかかってきていたころ、泥油がたまたまとった電話で開口一番、

「ちょっとあんた!なんで母の日に売りたいと思っているアジサイにババリアなんて名前つけんのよ!

商品にキレイな湖の写真とラベルが付いているから、そのまま付けておきたいのに、“ババリア”なんて書いてあるから、売れるものも売れやしないじゃない!どういうつもりなのよ」

と金切り声でまくしたてられました。

 

まずはお詫び×お詫び×お詫び。「できる範囲でお調べしてみます」とお伝えし、なんとかその場を収めた感じになりました。インターネットのサイト数も今ほど多くなく、もちろんAIもない時代ですから、実は答えに辿り着けると思わなかったのですが、自分自身の興味もあり、できる範囲で調べてみるしかないと思い、そのようにお答えしました。

 

それにしても、まあ言われてみればその買参人さんのおっしゃる通り。何で母の日に売りたいアジサイに誤解されかねない名前を付けるのか。

鉢物担当や、当時の上席、種苗会社などに報告と相談しているうちに、辿り着いてしまったのです。なぜキレイなアジサイにババリアなんて名前がついたのか。

 

泥油が辿り着いた答えは「ドイツのバイエルンに由来して命名された」ということです。バイエルンといえば、ビールやウィンナーが有名ですが、そこにはきれいな湖があり、言われてみれば確かにアジサイのババリアも透き通るようにきれいな青と白の複色の品種で、湖を思わせる佇まい。人気品種であるのも頷けます。(←命名が湖に関係しているわけではありません)

バイエルンは英語ではBavaria(バヴァリア)といい、その地域にある美しい湖に因み、英語名でBavaria と命名されていたのです。つまりお菓子のババロアと同じですね。

 

その命名の経緯について電話をくださったお客様に説明すると、「それならわかるわ~」とご理解を示してくださったものの、母の日に売りたいアジサイにババリアとネーミングされた事実に変わりありません。私もなんだか買参人さん側になって共感してしまいました。

 

これが一連の泥油ババリア事件です。

このババリア事件の一幕については、あちこちで引用させていただきました。今ではなかなかありえなくらいの剣幕でしたから、ドラマチック仕立てにしながら、花き商品のネーミングの重要性やネーミングのポイントなどをお話させていただいたのです。小売現場がネーミングで困っている具体例を紹介することで、聴いている方や読んでくださっている方も、より身近なこととして興味を持ってくださると思いました。

 

ある日、たまたま応答した電話で、開口一発ドキャーンと言われたときには面喰いましたが、今となってはこんなに長い間ネタにさせていただけるとは思いませんでした。まさに肥やしとさせていただいています。そしてその問題は、特定のアジサイのみならず、ほかの品目にも関係していることであり、マーケティングの観点からすれば花き業界構造的な問題にも繋がることがわかりました。

当時担当していた部署とは直接の接点はない内容でしたが、お電話で勉強させていただく機会をいただいたと思っています。

実はその方にはリアルで一度もお会いしたことがなく、お顔もわからないのですが(覚えているのはお声くらい)、花き業界の構造的課題を勉強させていただく機会をいただきましたことに、心より感謝しています。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

はい、そんな泥油、および花研一同が制作したフラワービジネスノートはこちら。

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