花研コーヒーブレイク
花いけBoot Camp！
2025.02.18
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
一般社団法人花いけジャパンプロジェクト様主催のもと、2月10日から12日の3日間にわたって、花いけの合宿が東京で行われました。その名も花いけBoot Camp。
合宿の対象は、高校生花いけバトルを経験されたOB,OG合計８名のみなさん。とはいえ20歳前後の若い方々です。さらに将来の可能性を探ってもらう挑戦の場として、初めて企画、開催されました。
合宿の1日目、2日目は華道家やフラワーデザイナーの方々が講師となり、花いけに向き合う姿勢をと伝え、最終日には合宿の成果として「花いけバトル 昴（すばる）」が秋葉原UDXにて開催されました。
花いけバトルは、赤コーナーと青コーナーに分かれ、5分間の即興で花をいけます。どちらの作品が良かったか、ジャッジには審査員とともに観客も加わります。
高校生バトルの場合、二人一組のペアで一つの作品を完成させますが、「昴」では一緒にいける仲間はおらず、一人対一人の真剣勝負。自分の力を信じて花をいけきるのです。どの試合も高校生の時とは一味も二味も異なる個性や技が光り、とても感動する大会でした。
激闘の決勝戦は、2名とも高校生花いけバトル全国選抜大会の出場経験者、松田さんVS勝又さん。
相手が使用する花器を互いに選ぶところから試合は始まります。選ばれたのは、口の数が多い四角型の花器と、U字型が反対向きつながった形の口が狭い花器。
なかなか一筋縄ではいかない難しい花器ですが、花器の下に流木を差し込み角度を付けたり、流木と竹を上手く組んだりすることで、表現の範囲を広げていきます。
両者見事にいけきりましたが、優勝は枝をひっくり返し、器の形からは想像もつかない大作を完成させた勝又さん。情熱と気迫を感じる素晴らしいバトルでした。
勝又さんの作品↓↓ 松田さんの作品↓↓
いずれの作品も素晴らしかったのですが、なにより印象に残ったのは参加者の方々のブートキャンプの感想です。
「花に真剣に向き合うことで、花と気持ちが通じ合うことが分かった」
「自分を信じることの大切さを学んだ」
「もっと花に向き合うことができたら…とても悔しい」
「花の魅力をもっともっと伝えていきたい」
などと一所懸命に取り組んだ思いが伝わってきました。これからもさらなる活躍を期待して、次世代を応援していきたいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。
