花研コーヒーブレイク
音楽を感じる花
2024.06.27
花研の研究員です。
家の近所で見かけたアジサイのアナベルです。
ちょうど満開の花が大小あります。梅雨時は薄暗く寂しい感じがいたしますが、こういうアジサイを見るだけで気が晴れて楽し気な感じです。明るい音楽の楽譜を見ているような感じです。アナベルのまん丸な頭は、まるで五線譜に並んだ音符のようです。
ユーモレスク（ドヴォルザーク）という曲がありますが（きっとみなさんも耳にされたことがあると思います）、まるでユーモレスクの冒頭を花で表現したらこんな感じになるのではないかというような並びです。
こんな風に楽しそうに咲くアジサイを見て、アジサイの品種には音符や音楽に関する名称をつけるのもこれまたいいように思いました。
直観的、外形的な特徴を捉えて品種名に用いるというのは案外多そうで多くありません。誰もがそう思い、すぐに使い倒されてしまうからということもあるでしょうし、場合によっては主観が過ぎて抽象的、或いは伝わりにくいということがあるからかもしれません。
とはいえこれがクリアできれば、直感的になにか音楽から品種名をとるということがあっても面白いのではないかと散歩しながら思いました。踊るような楽しい譜面から想像できる品種名や、音楽の雰囲気とその花が持つ雰囲気とがマッチするような点から、品種名を検討するっちゅう手もあるのではないかと。色や形が伝わりにくい場合は接頭辞や接尾辞的に色表現と足して対処してみるとかね。
そんなことを思わせる満開のアジサイ（アナベル）の光景でした。
Have a nice アジサイシーズン！
それではみなさま、ごきげんよう。
