花研コーヒーブレイク
成人式需要は定着するか
2025.02.17
こんにちは。花研の一研究員です。
今年の成人式はどちらの小売店さんにおいても好調であった旨を伺いました。“定着した”とは言い切れないかもしれませんが、新しい消費の大きなムーブメントであることには違いないと思います。
成人式の様子、Tiktokやinstagramでたくさん投稿を見かけましたし、いまや成人式で失敗しない花贈りとしてノウハウさえも紹介されています。成人を迎える彼女のお着物の色や雰囲気を事前に確認するとか花を渡すタイミングはいつかとか、どこで花を買ったらいいとか・・・。基本的には、贈る方ももらう方も一度きりなので、失敗したくない（つまりトキ消費なわけですが）、それだけにネットなどで事前に調べて贈る人も多いと聞きます。「目立ったもの勝ち」ならぬ「映え上手勝ち」な感じでしょうか。
ただ花を供給する側として懸念しますのは、昨今の若年世代の新しい花き消費は、本当に花を贈りたくて贈っているのか、いまはただ「映え上手勝ち」のために今は花がちょうどいいということなのではないかということ。つまり、花でなくてもよくなったら、もしほかにもっと目立つアイテムや都合上ちょうどいいアイテムが登場したら、そちらに取って代わられるのも早そうだということです。
例えばこういうの↓
2月16日はSnow Manの目黒蓮さんのお誕生日だったとかで、メディアで盛んに報道していましたので、ご覧になった方も多いかと存じます。
今日の日経新聞の一面「若者から逃げるな、日本が失う3000兆円」の記事内にもありましたが、若い世代の消費は移り気。棚ぼた式に膨らんだ需要は（いや、小売店さんはそれぞれに営業努力されていたこととは存じますが）、いつかバブルのように消えてしまうかもしれないという懸念を抱えながらも、今後の需要動向に注目したいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。
