花研コーヒーブレイク

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

もう昨年の12月のことですが、日本気象協会が「2023年お天気トレンド大賞」を発表しています。気象予報士118人によって選ばれ気象トレンドは「記録的猛暑」だったそうです。詳細はこちら。

 

1位　「記録的猛暑」

2位　「長すぎた残暑」
3位　「世界的高温」

4位　「11月の夏日」
発表のページをご覧いただきますと紹介されていますが、東京都心では11月7日の最高気温は27.5℃となり、100年ぶりに11月の最高気温の記録を更新、東北地方でも11月に夏日を更新し、気象予報士さんの間では驚きの声があったようですが、実際には12月にも九州各地で夏日があり、現在の花きの出荷にも大きな影響を及ぼしています。

5位　「台風の少なさ」

 

ほとんどが暑さに関する内容でした。

 

また関連して「今年の天気を表す漢字」について気象予報士を対象にアンケートを実施したところ、1位になったのは（この流れであればわずもがな）「暑」だったそうです。

2位「猛」・・・猛暑日数を各地で更新。

3位「酷」・・・過酷なまでの暑さ。酷い暑さだと。

4位「長」・・・暑さが長く続いた。

5位「異」・・・異常なまでの暑さだったと。

 

こちらはすべてが暑さに直結する理由から選ばれたようです。

詳細はこちら

 

もともと1月から2月にかけて花が少ないシーズンではありますが、この暑さが影響して流通の旬を迎えるはずの品目がなかなか思うように出荷できないというものもあります。例えばスイートピー。

大産地である宮崎県では、12月に真夏日（25℃以上）があったのだとか。宮崎県で12月に真夏日を記録したのは、実に133年ぶりなのだそう。100年に一度の例外的な記録と思いたいですが、地球沸騰化が宣言されたいま、もはやこれから恒常的になっていくのかと思うと末恐ろしいです。そのように暑く、さらには曇天が多かった12月のお陰で、スイートピーの生産地によっては、随分と出荷量が少ないのだそうです。宮崎県はなんとか出荷量を維持してくださっているそうですが。

 

夏の後遺症を通り過ぎて、冬の暑さの影響を受けて市場出荷の品目にも影響が出ています。しかし、大田市場花き部の2回では、生産者様のご尽力のお陰でこの通り素晴らしいスイートピーの展示が始まっています。

 

 

 

 

毎年この展示の週を迎える度に、生産者さんのトレンドへの感度と色の再現力、提案力に感心するばかりです。みなさん、一見の価値はありますから、（本当は一見どころではないのですが）ぜひ大田市場にお越しの際は、ぜひ2階まで足をお運びいただけますと幸いです。

 

明日、改めてご報告申し上げます。

 

それではみなさま、ごきげんよう。