花研コーヒーブレイク
花を見るとストレス緩和 国の研究により実証
2020.07.03
こんにちは。ボンジュール内藤です。
以前一般の方880人にアンケートを実施したことがあります。「（今は花を置いていないけど）日常生活の中でどこに花があったらいいと思いますか？」という質問で、回答の1位は自宅でした。本年、コロナ禍にあってその潜在的なニーズ（アンケートで分かったので、既に顕在化したといっていいかもしれませんが）が確実に消費の形として現れたように思います。
そのほか、15位までと少数派でもかなりユニークなアイデアを「花き業界に従事するすべての人のためのアイデアノート2018」にまとめていますので、よろしければご覧ください。
購入ご希望の方はこちら
あるいは単品でご希望の場合はEMAILにて用命ください。hanaken@otalab.co.jp
1冊440円（税込み）+送料180円（1冊の場合）です。（発売から1年半は税込み680円で販売していました）
さて、仕事上、今でもこのアンケート結果をアイデアノートから見返すことがあり、フリーアンサーの欄を拝見すると、みなさまいいことをおっしゃるな～と思います。
例えば、
「家に帰ってきたときに花が迎えてくれると嬉しい」
「朝の食卓にあれば1日が素晴らしく感じる」
「家に花があると家族に愛が生まれる」
「公園などの公衆トイレに花があれば心を癒し、イタズラも抑制されるのでは？」
「サービスエリアのトイレにあると彩り豊かになる、旅の疲れをとる」
「（自宅でも出先でもお手洗いに花があると）落ち着くし、なんだか嬉しい」
「（ホテルの部屋に）小さくてもいいから花と一緒にメッセージカードがあるとリピしようと思う」
「簡素なビジネスホテルでも一輪の花があると心が和む」
ほか、たくさんのご意見ありここには書ききれません。「駅構内」「飲食店」「医療機関」「電車の車内」「介護のシーン」など様々な生活シーンに花があったら嬉しいというアイデアをいただいています。ご興味があればアイデアノートをご参照ください。
あるいは、花の活用法について病院関係の方から次のような話を伺ったことがあります。
毎月、遠路A病院に一泊で検査入院される方がいらっしゃるのですが、検査はご本人にとってなかなかつらくて大変なこと。そこで、自分が病室に到着する前に大好きなオリエンタルユリの花を病室に入れておき（病院の生花店に頼んだりするのでしょうか）、入室したときにその香りや花姿で自分を励ますのだそうです。病室はオリエンタルユリの素敵な香りで満たされ、入った瞬間に気持ちがポジティブに動くのだとか。
素晴らしいですね。
これらは、みなさんが花が持つ自分自身への効果、好影響を個人的にそれぞれが感じて活用したり、あったらいいなと思っていらっしゃるのだと思います。
ところがこの度、国の農業に関する研究の最高機関である農研機構から、花を見ることで脳の活動に影響を与え、心身のストレス反応を緩和させることが実証されました！
（すごいことです。これはすぐに祝賀会です！あ、コロナ感染者が増えているから自粛か。オンライン乾杯かな。）
これによって、わたしたちは生活者にもっと明確に効果を謳い花をご提案していけますね。
研究成果を上げてくださった望月先生も素晴らしいし、その周りの先生も素晴らしい、農研機構のような機関があることも素晴らしいですし、日本ていい国だな～と改めて思いました。（アタシって単純！）
このときに私たちが忘れてはならないのは、花を押し付けることがないようにしたいということです。押し付けるって押し花のことではなく、花はだれでも喜んでもらえるに決まっていると決めてかからないということです。アンケートに答えてくださった方、自分の病室に事前にオリエンタルユリを飾る方たちは、少なくとも花を飾ることに抵抗や苦手意識のない方たちであることは想像に難くないでしょうし、このような形がマジョリティであることは同意できます。
しかし、花は面倒だからいいや・・・という方もいらっしゃるのです。
花を嫌いという人はいないといいますが、花は嫌いという人にお会いしたことがあります^^;
その人の言葉は忘れません。女性です。「もらった瞬間に○○に見える」と衝撃が強すぎるのであえてブラインドトークにしますが、そんな人もいるのです。私がこの業界で働いていることへの当てつけも半分（以上？）あるのかもしれませんが、このような方たちのライフスタイルもまた尊重しないといけないなーと思います。
しかし、それ以上に農研機構からのリリースは感動的で素晴らしいと思いました。まずは自分の生活空間に花を飾り、効果を実感してみようと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。週末は農研機構の素晴らしい研究成果に乾杯です。良い週末をお過ごしくださいませ。
