花研コーヒーブレイク

桜の名所として知られる埼玉県小川町（おがわまち）の下里分校にも春がやってきました。ここは、テレビアニメ「のんのんびより」の聖地としても知られています。

関東ではソメイヨシノの開花が進み、全国的に見ても例年より開花が早かったため、3月30日に訪れたときは、分校の桜ももう五分咲きくらいか、少なくとも二分咲き以上はと期待を膨らませながら訪れてみると・・・全然咲いていない。

一分咲きどころか校舎裏の桜の木は蕾が一つも開いていない状況です。

「今年は全国的に開花が早かったんじゃなかったのかよ・・・」と落ち込む心を癒してくれるかのように、ラッパズイセンが元気よく咲いていました。

下里分校では4月3日(日)に桜祭りが行われるそうです。この頃にはもう少し程度開花していると思われます。
気を取り直して、分校からもほど近い「カタクリとニリンソウの里」へ足を運んでみました。ここは関東では珍しいカタクリの群生地で、開花シーズンにはたくさんの観光客が訪れる花の名所です。

うつむいて咲く薄紫色の花と斑の入った葉が特徴のカタクリは、普段はなかなか目にすることのできない植物です。

◆カタクリ　　ユリ科　花言葉は「初恋」「嫉妬」
もうひとつここで見られる植物にニリンソウがあります。

純白の可愛らしい花と柔らかそうな葉っぱが特徴のニリンソウも山地に行かないとなかなかお目にかかれない山野草です。

◆ニリンソウ　　キンポウゲ科　　花言葉「ずっと離れない」「友情」
再度、分校に戻り桜の木を見ていると、日向ぼっこをしていたお婆さんから、しだれ桜の名所を教えてもらいました。地元の方々との交流が本当に楽しいです。

お婆さんに教えてもらったお寺は「東昌寺（とうしょうじ）」というお寺、小川駅からだと下里分校とは逆の方向にあるお寺です。

お寺に到着すると見事なしだれ桜が満開の状態で咲き誇っています。

お寺が少し高台に位置するせいでしょうか圧倒的な存在感です。私が訪れた時はお墓参りに来た方が2人いただけで観光客は全くいませんでした。まさに地元の隠れた桜の名所といった感じです。

強い風が吹くと花びらがお堂の方に舞っていきます、ゆらりゆらり舞い散る花も風情があっていいものです。

今回は下里分校の桜が全く咲いていなかっただけに、満開のしだれ桜に出会えて感動です。私は既に充分春を堪能しました。