11月12日 洋服記念日
2013.11.12
1872(明治5)年のこの日、明治政府は政官布告により「爾今(今後)礼服には洋服を採用す」と言い渡し、儀礼時の服は全て洋服と決められました。
幕末から明治初期にかけて、このような洋服文化の流入とともに、日本人の美意識や価値観も徐々に変化していきました。
花に関しても、縁起物の花を愛でる文化から、見た目の美しい花に価値を見出すように変化するなど、少なからず影響があったように思います。
(ここほれわんわん花暦カレンダー11月より)
9月4日・・・過ぎましたが、クラシック音楽の日でした
2013.09.13
9月4日は「94」をクラシックと読む語呂合わせからクラシック音楽の日です。より多くの人にクラシック音楽に親しんでもらおうと制定されたもので、この日前後には各地で無料コンサートなどイベントが行われます。
日本音楽マネージャー協会が1990年に制定しました。クラシックといえば尐々堅いイメージを持つ人が多いと思いますが、最近はクラシック音楽をテーマにしたテレビやマンガなどにより徐々に触れ合う機会が増えたため、年齢問わずファンが増えつつあります。
クラシック音楽は「音楽療法」として病気の予防や治療にも関わっており、自律神経の乱れを治し、心身を安らかにする力があるとされます。
また人に対してばかりではなく植物にも影響を及ぼし、生長促進効果があるのではないかと言われています。
音楽を植物に聞かせると空気の振動で植物内の水分を吸い上げる管内の水分子が小さくなり、流れが活性化し植物が吸い上げる水の量が増え光合成が高まるという説や、葉の中で合成されて、細胞を生長させる作用を持つ植物ホルモンのジベレリン酸が、音により合成が活性化されるのではないかという説など、様々な要因が考えられているようです。
中でもクラシックは一定したリズムや、それが持つ特定の周波数が植物に適しているのだとか。
徐々に涼しくなるこの季節、部屋の中で植物を眺めながらクラシック音楽を聴いてみるというのも趣がありますね。
2010年9月 「ここほれわんわん」 花暦カレンダーより
4月25日 何の日?
2013.04.25
4月25日、花研発信の花暦カレンダー(「ここほれわんわん」に掲載)では「歩道橋の日」としています。
1963年、大阪駅前に日本で初めて歩道橋ができたから。以外と最近なのですね。中味は深いのかもしれませんが。
4月25日はギロチンの日ともされています。そのイメージからなかなか響きが穏やかではありませんが、1792年の今日、フランスでギロチンが実際に使われ始めました。
ギロチンという随分と残酷な処刑方法を開発したように思われるかもしれませんが、実は受刑者の苦痛を軽減するために考案されたものなのです。それまでは切れない斧を使って未熟な死刑執行人などによる処刑がされていました。それこそ残酷そのもの。これを解決しようと考案、開発されたものです。
この「ギロチン」という名前ですが、ギロチンを考案したお医者さん、兼国民議会議員の名前に因んでいます。(フランス語読みではギヨタンさん)
つまり、ギロチンさんという方がいらしたわけです。もちろんその子孫に当たる方も現在フランスにいらっしゃるわけですが、ギロチンさんに限っては名前を変えていいことになり、別の姓を名乗っているとのこと。
ちなみに、フランスでは1981年に死刑廃止、それに伴いギロチンも使用されなくなっています。それまでは使われていたことを考えると、ギロチンという極最近まで実用されていたことに驚かされます。
スイートピーの香り
2013.01.31
スイートピーが旬を迎えています。
全国でもスイートピーの大産地の一つである岡山県の船穂では、1月27日を船穂スイートピーの日としています。
「いい船穂」の語呂にかけ、“1-27(いいふな)お”=1月27日としているそうです。JA岡山西船穂町花き部会さんが制定し、記念日協会か何かにきちんと登録されているみたいですよ。
同部会では、この日に因んで1月25日から27日にかけてJR倉敷駅でスイートピーの展示と無料配布イベントを開催しました。
すると、なんと駅員さんも驚くほどの大行列ができたそうで、その人気ぶりが伺えます。また地元の人に地域の特産の一つはスイートピーであることをPRする良い機会なったのではないでしょうか。今年で3回目、船穂スイートピーの日を制定してから、毎年開催されているそうで、今後もさらに盛り上がることと期待されます。
ちなみに、松田聖子ちゃんの「赤いスイートピー」(エヘヘ、十八番☆)がリリースされたのは1月21日。
きちんと旬を考えて出しているのでしょうね。
さて、小売店さんではスイートピーの芳香を売りにフェアを企画したり、販売うんちくの一つにされたりすることもあるかもしれません。
弊社では、次のようにまとめていますので、宜しければご利用ください。販売で何かお役立てることがあれば幸いです。
更に「品種別香りのタイプと強さ」一覧は、ここほれわんわん内の「わんわん会員様 限定情報」→「芳香花香り表記リスト」→「スイートピー」からご覧いただけます。
是非こちらもご利用ください。
こちらは、わんわんの会員さんでない方のために、わんわん情報を一部公開いたします。(以下)
芦ノ牧温泉へ
2012.11.26
11月22日、芦ノ牧温泉で開催されたJA会津みなみ田島花卉部会様と下郷花卉部会様の部会設立30周年記念講演にお招きいただきました。アタクシのような者がお話させていただくにはいささか恐縮な限りなのですが、僭越ながら流行のサイクルから読む花トレンドの行方について、1時間ほどお話させていただきました。
偶然にも、その前週のTV番組、所ジョージさんのダーツの旅とかなんとかというので、南会津を訪れていて、南会津の様子がテレビで流れていました。
本当にタイムリーだったのすが、その際、植木屋さんにお勤めの若いお兄さんが「南会津のいいところはどこですか」とTVクルーに質問され、「人が優しいところと人が優しいところです」とお答えになっていました。
講演の最後に、まとめでそのお兄さんのお話を引用させていただいたところ、なんと会場にはそのお父上とお兄様がいらしていたのです!!∑(゜◇゜;) オドロキ
しかも、お兄様は私どものサービス「ここほれわんわん」をご利用くださっている私どものお客様だったのです!
いや~、繋がるものです。
また、本年4月に大田花きの業績報告書『Flower Message』の産地紹介コーナーの記事作成のため、取材でご協力いただいた生産者さまにもお会いでき、 嬉しくなってしまいました。ちょっとお痩せになっていて心配したのですが、夏場はカスミソウのご出荷で忙しく体重が減少し、冬にまた体重を戻すという、毎年そのようなサイクルなのだそうです。今年の夏もたくさんカスミソウをご出荷くださいまして、ありがとうございましたm(_ _)m
講演後は懇親会と2次会くらいまで南会津の皆さまとご一緒させていただきました。
アタクシはどちらかというと、というか圧倒的に“マイクハナサーズ組”なのですが、南会津の皆さまと昭和の歌をご一緒させていただき、とても楽しく充実したひと時でした。
南会津の皆さま、大変お世話になりました。ありがとうございました。
まあ、講演に関しては、アタクシは早口のクセを直さにゃならんなぁ~・・・と反省です。
日本のバラのほとんどは国産
2012.06.25
6月23日(土)の夜に放送されていた日本テレビの「世界一受けたい授業」、みなさまはご覧になったでしょうか。
「身の回りのアレはどこからきているの?」というテーマで、私たちの身の回りの物、或いはその原料は意外なところから輸入されていると紹介されているコーナーがありました。
その中で、バラも取り上げられ、「日本のバラのほとんどはケニアからきている」と紹介されていました。
ここで花に目を付けてもらったことは嬉しく思います。
しかし、みなさま、お気づきの通り、日本のバラのほとんどがケニアから来ているわけではありません。
日本のバラのほとんどは日本で作られています。
2011年1-12月の大田花きのバラ取り扱いでは、本数ベースで見ると(花情報提供サービス「ここほれわんわん」より)
1位 国産 81.6%
2位 インド 6.4%
3位 ケニア 4.6%
4位 韓国 2.8%
5位 エクアドル 2.0%
6位 コロンビア 0.9%
・・・と続きます。
国産を除き、輸入だけの数字を見ても、ケニアは26.6%で3分の1にもなっていませんから、“ほとんどがケニア”とは言い難い状況です。
確かに葉物、スプレーギクに次ぎ、輸入品率は第3位(本数)と比較的輸入品率が高く、また、ケニアからの輸入が増えたことも事実です。
しかし、それでも尚、80%以上が国産ですから、“ほとんどはケニアからきている”とは言い難い事実かと思います。
上にご紹介したのは、大田花きだけの取引データによるものですが、市場外を含め全体としてみても、流通しているバラのほとんどがケニア産であることは考えにくいと思います。
にもかかわらず、どうしてそのように紹介されてしまったかは不明ですが(当社は今回の情報提供に関与しておりません)、みなさまにおかれましてはメディアのアナウンスに惑わされぬようお願いしたいと思います。
ケニアのバラも大変良いバラです。また、国産のバラも日本人の感性を捉えたとても良いバラです。
クオリティにはそれぞれの良さがあり甲乙つけ難いのですが、流通量でいけば圧倒的に国産が多いことをご理解いただきたいと思います。
金環日食
2012.05.21
朝7時20分、いつものように東京モノレールの流通センター駅を降りる。
なんだか空気感が違う。
光量のせいか、5月のいい季節だというのに、8月の夕立ち前のように薄暗い。不穏さすら感じる。
曇りなのかと思いきや、日向と日陰の区別がある。何が起こったのか。
・・・もちろん金環日食のせいである。
橋に差し掛かれば東を見上げる人だかり。
某テレビ局で言っていたが、「金環日食を見る予定の人は8割」なんだそう。皆さんの関心は結構高いんだな。
天体ロマンとは無縁で生きてきたアタクシは、実はあまり興味を持っておらず、確実に「見ない2割」に入る予定だった。
専用メガネも準備せず、「絶対に直視しないでください」というメディアからの必死の訴え通り、「日食自体を見ないからダイジョブ!」と、世間のフィーバーとはかなりの温度差で家を出発した。
ところが、モノレールを降りたところでちょうど日食の時間帯に差し掛かった。
東京でのピークは7時35分との予報。まさに会社に向かって外を歩いているとき。
羽田から飛び立つ飛行機を見ていたら、薄くかかった雲のお陰で偶然にも金環日食も見ることができた。
↓クリックしてご覧ください。
天体のロマンもそうだが、現在ほど科学が解明されていないときにこのような日食を見た人々は何を思ったのだろうか。
駅を降りた瞬間に感じた不気味ともいえる空気感。理由を知っていた人たちにとっては何でもないことだが、昔の人は「今日は何だろう」といぶかしく思ったに違いない。太陽で物事を占っていたわけだから、太陽が隠れて暗くなれば「この世の終わりか?」くらいに思った人もいるかもしれない。
実際のところ日本書紀で天照大御神が天の岩戸にお隠れになるのも、日食の現象を詠ったストーリーではないかという説がある。
また、源平の戦いでも「水島の合戦」でちょうど日食が起こったそう。
天文寮があった朝廷側の平氏は事前に日食が起こることを知っていたが、知らなかった源氏はこれを恐れて混乱に陥ったのだとか。平氏が戦いを優位に進めたことは想像に難くない。
ちょっとした知識や正しい認識が明暗を分けるんだな。
それは現代においても同じこと。花販売の戦に使える情報はここほれわんわんでどうぞ!・・・あ、宣伝になってしまった。
バラ スタンダード/スプレー別流通量アップしました
2012.05.11
花取引情報提供サービス「ここほれわんわん」をご利用のみなさまへ
バラのデータに関して、通常わんわんではスタンダードとスプレーの別が出ません。(ご不便をおかけし、申し訳ございません。)
理由は、例えばカーネーションの場合、大田花きにおける取引の際、品目コードをスタンダード⇒16、スプレー⇒17と分けているのですが、バラは分けずに全て15で登録しているためです。
とはいえ、出荷計画や仕入計画を立てる際にスタンダードとスプレーがそれぞれどのくらい取引されているのかという情報が必要かと思いますので、せめて流通量と取扱高と平均単価だけでもと思い、「会員様限定特別情報」にアップ致しました。
2011年母の日アンケート実施!
2012.04.03
2011年の母の日を終え、生花を「贈った人」(1,000人)と「贈られた人」(500人)に聞きました!
(アンケートは当社実施:インターネットによるモニタリング調査)
「贈り手にアンケート!」
・ 生花を買うときに(最も)重視することは?
・ 贈った生花の金額
・ 購入場所と商品形態
・ 花と一緒に贈ったもの
・ 母の日以外で花を贈った経験、イベントは?
・ 購入するときに困ったことは?
・ 来年の母の日に贈りたいものは?
・ 母の日に最も贈りたい生花の色とデザインは?
などなど、一度生活者に聞いてみたかったポイントを質問内容に盛り込み、地域を北海道、宮城県、東京都、大阪府、広島県、福岡県に分け、また地域別×世代別×男女別に統計をまとめました。
「貰い手にアンケート!」
・ 今までの母の日のプレゼントで最も嬉しかったものは?(意外にも?●●でした!)
・ 母の日で最も印象に残る出来事は?(涙出るぅ~(T_T))
・ 生花をもらうときの要望は?(これがまた贈り手が重視するポイントと異なっていて、面白い!)
・ 贈られたい色・デザインは?(世代別でも異なるので、口に出せないお客様の要望を汲み取るヒントになります。将来の花の消費を担う世代は何を好むのか要チェック!)
・ 花に関連した商品で欲しいものは?(生活者からの創造性溢れるアイディアがたくさん!新商品開発のヒントになるかも)
・ 来年の母の日にもらいたいものは?(これは絶対チェックです!)
などなど、今年の母の日商戦に使える情報満載のアンケート結果となっています。
新年度 わんわん企画
2012.04.02
新年度が始まりました。
2012年もついこの前迎えたばかりかと思いましたが、既に4分の1が終わりました。こんなことばかりも言ってられませんが、やはり時が過ぎるのが早いと思ってしまいます。
年々1年が早く感じられるのは当たり前のことなんだそうで、例えば10歳の時の1年は10分の1ですが、30歳にとっては30分の1、60歳にとっては60分の1。生きてきた長さに対して1年が短くなるため、どんどん1年が早く感じるのだそうです。
さて、新年度を迎えるに当たり当社の花情報提供サービス「ここほれわんわん」内の「花暦カレンダー」では、新企画として以下のようなコーナーを設けました。
①おすすめ切り花とその語源
業界の暗号と思しき花の名前・・・この名前は花普及の障壁にもなりかねないという旨を小欄でご紹介させていただきましたが、今更カタカナ名を日本名にスイッチするのも難しいので、そのカタカナ語の由来をご紹介させていただきたいと思います。皆様に少しでも命名の理由に興味を持っていただき、「へ~」と思っていただければ幸いです。また、その「へ~」を一般の生活者の皆様にもお伝えいただき、皆様に花に対する興味を深めていただくことがわたくしどもの願いです。
たとえば、4月の花暦カレンダーでは
オオニソガラム→ギリシャ語のornithos(鳥)+gala(乳)が語源。乳白色の花色から。
スカビオサ→ラテン語scabiea(疥癬:かゆみの病気)が語源。皮膚病に効く薬草として使われていたことから。
ヘリクリサム→ギリシャ語helios(太陽)+chrysos(金色)が語源。太陽のような金色の花を付けるところから。
5月では、
カーネーション→英語のcoronation(戴冠)という説が有力。戴冠式の冠にカーネーションが使われていたことから。諸説あり。
カンパニュラ→ラテン語で「小さな鐘」の意味。見た目そのまま。
サンダーソニア→1851年に南アフリカでこの花を始めて初めて発見したサンダーソン氏の名前にちなむ。
6月
ラベンダー→ラテン語lavare(洗う)が語源。ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことから。
カラー→ワイシャツの襟(collar)に似ているという説が有力。英語ではcallaと書く。諸説あり、ギリシャ語の「美・素晴らしい」(kallos)が語源という説もある。
デルフィニウム→ギリシャ語delphin(イルカ)が語源。ツボミの形が似ているところから。
などなど、各月10個ほどご紹介しております。
②お勧め鉢物
その月のお勧め鉢物と、管理方法を簡潔にご紹介しています。
4月 クレマチス→日当たりを好む。日当たりの悪いところでは花つきも悪く、株も丈夫に育ちにくい。肥料は春から秋の生育期には十分に。
5月 ラベンダー→乾燥気味の土壌を好むので、水は土の表面が乾いてから。花が満開になる前に花穂から2節くらい下で切る。
6月 ハイビスカス→冬は室内で管理し、日光によく当ててください。根詰まりしやすいので1年に1度植え替えが必要
など各月6-7品目をご紹介しています。
③世界の国と花との関わり
世界のあらゆる国が歴史的、文化的に花や植物とどのように関わり、愛でてきたかを短いコラムにまとめています。
4月は中国、5月ドイツ、6月はイスラム諸国をレポートしています。
④旬の花の取引単価実績、週別単価推移、出荷県別シェア、品種別シェア
旬の切り花4品目、鉢物4品目でそれぞれ上記のデータを掲載しています。
例えば4月はカラーを紹介しておりますが、以下のようなデータを見ることができます。
そのほか本年の花暦カレンダーは、定番の「売気配指数」「買気配指数」「単価指数」のほかに「今日は何の日」「何の花」も365日掲載しております。
また、花暦カレンダーは2か月先までを掲載しております。是非ご利用ください。