シャクヤク
Category: 草花類
シャクヤクとは
シャクヤクは中国北部から北朝鮮北部を原産地としております。ヨーロッパでは「5月のバラ」と称され、初夏を象徴する代表的な花として親しまれています。
国内では主に高冷地を中心に栽培されており、出荷時期は5~6月にピークを迎えます。婚礼用として周年需要があり、南半球のニュージーランドからの出荷もあります。
シャクヤクの香りとは
シャクヤクにはバラ、キク、スズラン、カトレアなどあらゆる花の芳香成分が含まれていることが分かっています。弊社では、それぞれ異なる香りの特徴と芳香成分から、シャクヤクの香りを4タイプに分類しました。
調査により大枠では「和シャクヤク」はキク様の香り、または芳香性の低いものが多く、「洋シャクヤク」はバラやキク様のフローラルな香り、「中国シャクヤク」はバラ、キク、ラン様の香りを持っていることが分かりました。
シャクヤクの香りのタイプ分類
シャクヤクは、その香りの特徴や成分の配合バランスによって3タイプに分類され、以下の香りの表記はセリ機、インターネット受発注システムに掲載されています。
※香りの強さは3段階で表記されています。
①ロージーグリーンの香り :表記(RG)
バラとキクの香りの特徴を併せ持つ。現在流通する切花品種の大半を占める香り。
②グリーンの香り :表記(G)
キク様のカンファー(樟脳)の香り。
③ロージーの香り :表記(R)
バラ様の甘い香り。
④ロージーオーキッドの香り :(RO)
バラ(ロージー)の甘い香りにカトレアなどの蘭(オーキッド)のスパイシーな香りを併せ持つ。
ロージーオーキッドの香りを持つ流通品種は、切花においては現在ありません。
※上記の他、シャクヤクの中にはハエなどの虫を呼ぶ香り(アミン臭)をもつ芳香性の低い品種も見られましたが、それらは芳香と捉えず分類からは除いています。
シャクヤクの芳香品種(切花流通品種)の詳細は、花情報提供サービス
「ここほれわんわん」からご覧いただけます。是非ご参考ください。