花研コーヒーブレイク
初秋の芳香花 ジンジャーリリー ~シンヤワールドへようこそ!~
2015.09.22
早いところでは、金木犀(キンモクセイ)の心地良い香りが漂う季節になりました。
晴れて過ごしやすい日に金木犀の香りが漂ってくると、なんだかこころがぴょんぴょんしてしまいます。
金木犀の花は拡散性に優れ、遠くまで良い香りが届きますが、金木犀のほかにもこの時期、夜になると良い香りを放つ花があります。
「ジンジャーリリー」です。
フレグランスの世界では比較的名前が知られているジンジャーリリーですが、一般にはあまり知られていません。
ジンジャーリリーの香りは夕方を過ぎ、薄暗くなり始めた頃に最も強くなり、一晩中香りを放ち続けます。
同じく夜になると強い香りを放つ植物として、「イエライシャン」や「茉莉花」「チューベローズ」「鉄砲百合」等がありますが、ジンジャーリリーはこれらをはるかに上回る香りの拡散性を持っています。
別名ホワイトジンジャー、あるいは花縮紗(はなしゅくしゃ)とも呼ばれるこのジンジャーリリーには、白花とオレンジ花の2品種があります。いずれも素晴らしい香りを放ちますが、全く異なった香りのタイプです。
白花の香りは「クチナシ」似のグリーンで甘い香り、オレンジの方はビオラやパンジーに似た少し刺激のある香りを持っています。
夏も終わり金木犀の香るこの時期に、また初夏に咲くクチナシの香りに出合えるなんて素敵過ぎます。
皆様もぜひジンジャーリリーの香りをご堪能下さい。
(む)