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同胞対決(テニス)~線で見るストーリーの大切さ~

2015.09.12

テニスのUSオープン、男子決勝はいよいよ準決勝を迎えました。

昨年はこのステージで日本のエース錦織選手がジョコビッチを破り、決勝へとコマを進めたのです。決勝ではクロアチアのチリッチ選手に惜しくも敗れてしまいましたが、彼の中でも、ファンの私たちの中でも、大きな壁を一つ越えたという実感があった試合だったことと思います。

 

さて、今年の準決勝のカードは偶然にも同胞対決となりました。

世界ランクNo.1、セルビアのジョコビッチ選手と昨年優勝者のクロアチアのチリッチ選手。

セルビアもクロアチアも元はユーゴスラビアという一つの国でした。ふたを開けてみれば、ジョコビッチが6-0,6-1,6-2と、チリッチを圧倒しました。

もう一つのカードはスイスの選手同士の対決。世界ランクNo.2のロジャー・フェデラー選手対世界ランクNo.5のスタン・ワウリンカ選手。

ワウリンカはフェデラーを苦手としているのか、過去の対戦ではフェデラーが圧倒的な勝率を誇ります。今回も内容は濃かったものの、スコアとしてはストレートでフェデラーが勝ちました。

 

従って決勝は世界ランク1位のジョコビッチと世界ランク2位のフェデラーと相なりました。今年のウィンブルドンの決勝と同じカードです。

ウィンブルドンではジョコビッチが勝ちましたが、USオープン直前の前哨戦の決勝で2人が対戦したときは、フェデラーが勝ちました。

さて今回はどちらが勝つでしょうか。楽しみにしたいと思います。

 

このように、試合を点で見るのではなく、線で見ると面白さが倍増します。

今バレーボールもワールドカップが開催されていますが、スポーツ観戦は解説があるのとないのとでは、面白さが全く違ってきます。もちろん解説がある方が面白さを理解できます。選手の背景やそのショットがいかにすごいのかなど、馴染みの薄い競技ともなればなおさらです。

スポーツだけではありません。ものごとにはストーリーがあるからこそ、価値や魅力が高まります。花の販売も同じことだと思うのです。良いもの、面白いものを作ったら、そのストーリーをいかに伝えるかという手段を同時に考えることが重要なのではないでしょうか。

 

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