花研コーヒーブレイク
花柄とボタニカル柄は違うのか? by 所長
2015.08.17
「グーグルのキーワード設定に“ボタニカル”って入れたらね、毎日たくさんの“ボタニカル”に関するニュースが届くようになったんだ。
その中にはファッションに関するニュースも多くてね、ボタニカル柄のワンピースとか流行っているみたいだね。
ところで、君、ボタニカルと花柄って何が違うのかね」(←大手製造メーカーの部長風な口調)
と所長が言う・・・って大手製造メーカーの部長風ではありませんでしたが。
昨年あたりからボタニカル柄が流行っていますね。印象として花柄とは確かに差があります。
ボタニカル(botanical)とは「植物の」という意味ですので、ボタニカル柄となると、植物の花の部分ばかりでなく、葉や茎、時には根まで含めた柄(実際に根が描かれたファッションでは拝見したことがありませんが)のことになるのではないでしょうか。
また、「植物学の」という意味もあるように、植物を学問上の点から写実的に描写したものを採用している場合も多く、ガクまで精緻に表現した柄や、開花状態ばかりでなくツボミの状態なども合わせて、描かれるいるものも良く見かけます。
これらを細かく描いてしまうと、何が何だか分からなくなってしまいますので、どちらかというと少し大きめに描かれたケースが多いように思います。よってボタニカルは大柄なイメージもあります。
一方、花柄というと植物の花の部分にフォーカスしたもの、あるいはそれをさらにデフォルメしたものや、それらを幾何学的に並べたものなども入るように思います。主観的に描かれたものや何の花かわからないけど“花のイメージ”で描かれたものも多々。
ただ、弊所所長が「どう違うのか」と思った理由もわかるような気がします。
ボタニカル柄が流行っているだけに、今まで花柄とよばれていたものまでボタニカル柄と自称し、キーワード検索に引っかかるように設定しているということもあるのでしょう。実際に「ボタニカル柄ワンピース」としてインターネットで販売されているものの中には、「これはどちらかといえば“花柄”ですね」というものもありますから。
弊所のショチョさまは流行りのボタニカル柄のファッションでもお探しなのでしょうか。