花研コーヒーブレイク
夏の忘れ草(シンヤワールドへようこそ!)
2015.07.03
久しぶりに夏の田舎の風景が見たくなり、テレビアニメ「ヨスガノソラ」の聖地、栃木県足利市の樺崎八幡宮周辺に行きました。
「ヨスガノソラ」は、作中に登場するのどかな田舎の風景はさることながら、シーン毎に流れる素敵なBGMも心に残る作品でした。
テレビアニメ放送終了後は、聖地の樺崎八幡宮にアニメの宣伝パネル等が置かれ、数多くのファンで賑わっていましたが、今はごく普通にある田舎の神社に戻っています。
ヨスガノソラは現在でも根強いファンがいるようで、休日になると度々樺崎八幡宮へ聖地巡礼に訪れる方もいるそうです。
山間の田んぼには水が張られ、見渡す限り夏の風景が広がる中、所々にオレンジ色の花が咲いています。
百合?
姫百合の色に似ていますが、これは「ヤブカンゾウ」というススキノキ科の植物で、園芸種でいうところのヘメロカリスの仲間です。
ヘメロカリスやキスゲの仲間は「ワスレグサ属」と呼ばれ、初夏の野山を彩る植物としても知られています。
ワスレグサの花言葉は、主に「愛の忘却」・「悲しみを忘れる」だそうです。「愛の忘却」、少し中二臭い花言葉ですがカッコイイです。
よく似た名前を持つ青くて可愛らしい花を咲かせる植物に勿忘草(ワスレナグサ)がありますが、こちらはムラサキ科の植物で、ワスレグサとは全く別の植物です。
ちなみに勿忘草の花言葉は「私を忘れないで」。有名な花言葉ですが、愛や悲しみを断ち切るワスレグサの花言葉とは全く正反対の意味を持っています。
私の大好きな曲に中条きよしの「忘れ草」という、時代劇「必殺仕事人Ⅲ」の挿入歌があります。中条きよし演じる「三味線屋の勇次」のイメージに合ったクールでとにかくカッコイイ曲です。
冷たく悲しげなイントロに始まり、次第に盛り上がっていく曲調、そして
「この世にどうして咲こうとするのか宿命知り乍ら・・・ おれもおまえもどうせ二人は冬の忘れ草」
このサビ部分・・・しびれます。
この曲が使用されるのは20話以降で、主水たち仕事人がアジトから出陣する最も美味しい場面で流れる曲でもあります。
ワスレグサは初夏の花ですが、この曲の中では「冬の忘れ草」と歌われており、ワスレグサを見ると今でもクールな印象を受けてしまいます。
(む)