花研コーヒーブレイク
FLOWERを考える
2015.06.29
ある外国の方に、「あなたは何の仕事をしているのか?」と聞かれ、
「フラワービジネスに従事しています」と答えてみた。
「フラワービジネス?!wheat(小麦)のフラワー(flour)?
穀類の小麦のビジネス?商社とかってこと?」
「ちゃうちゃう。フラワー&グリーンのフラワー。
ブルーミングのフラワーですよ。」
Flower businessといってもお花屋さんくらいしか思い浮かばなかったのだろう。その割にお花屋さんぽい感じでもなかったから、wheatのフラワー(flour)だと思ったか?それより、アタシャ穀物の商社さんかなにかに勤めているような顔でもないやろて。ところどころ緩みっぱなしやし^ ^;
とはいえ、フラワービジネスといったら小麦粉の方と間違えられるだろうというのは想定内だった。世界的なマーケットサイズ圧倒的に小麦粉の方が大きいわけだし。なにせ花のFLOWERと小麦粉のFLOURは発音が同じなのだから。英語ではスぺルは異なるのに、なぜ発音が同じなのだろうと思っていた。それでも偶然だろうくらいに片付けてしまっていた。
日本的な感覚からいけば、花と小麦粉の間には少し距離感がある。
しかし、FLOWER もFLOURも同じ一つの語に由来することがわかった。ほんのおととい。
「繁栄する」という意味の単語はflourishと綴る。繁栄するというイメージからいけば、花が咲く、開くというイメージだからflowerish(×)と書いてもいいのに、小麦粉の方(flour)を形容詞にしている。そこでflowerとflourって何か繋がるんじゃないかと思ったわけ。
元々は小麦粉もflower of farina(穀粉)などと呼ばれ、上質の小麦は花のように美しいものとして扱われていたらしい。きっと香りも良いものだったことだろう。小麦粉は西欧の人たちとって生活に欠かせない貴重なものだっただけに、花が咲いたときのように愛おしく、かけがえのないもののように見ていたのかもしれない。
この2つの意味が分かれ、FLOURという言葉が使われるようになったのは、18世紀頃だったとか。
花と小麦粉との間に面白い接点が見つかりちょっとしたトリビアですな。
今度仕事を聞かれることがあったら”Flower & Green business”と答えることにしよう。
・・・おまけ・・・
ところでー、
今日はウィンブルドンの開幕日!おめでとうございます。
錦織選手は第1コートの2試合目。イタリアの選手と対戦します。
第1試合は現地の13時スタートですから、日本の21時に始まります。第2試合は11時過ぎくらいからになるでしょうか。
もし起きていられるようでしたら、是非テレビ越しに応援したいと思います。