花研コーヒーブレイク
夏の芳香花 ~マグノリア(タイサンボク)~ “シンヤワールドへようこそ!”
2015.06.19
タイサンボク(泰山木)の花が各地で咲き始めました。
タイサンボクはモクレン科モクレン属の常緑高木で、花言葉は「威厳」や「壮麗」など。クチナシと並び初夏を代表する芳香花でもあります。
タイサンボクを含むモクレン属の植物はマグノリアと呼ばれ、3月から開花する白モクレン、次いで開花する紫モクレンが有名。ともに良い香りの花を咲かせます。
そして5月の終わり頃から開花が始まるタイサンボクの香りは、マグノリアの中でも特に素晴らしく、レモンのような爽やかな香りと、他の花には無い上品な香りを併せ持っています。
開花したタイサンボクの近くに立つと、ほんのりと香りが伝わってきます。
タイサンボクは高い所に花を咲かせることが多く、また散り際も早いため、なかなかその香りを自由に楽しむことができない貴重な花です。
切り枝は通常花付きでは市場流通していませんので、切り花としての鑑賞は難しいかもしれません。これこそまさに高嶺の花といったところでしょうか。
(む)