花研コーヒーブレイク
花きの卸売市場経由率
2015.05.11
2012年度(最新)の花き取引における卸売市場経由率が、農林水産省卸売市場室から発表されました。
・・・78.7%
この20年、花きは80%を切ったことがありません。流通形態の変化に伴い、他の生鮮品(青果、精肉、鮮魚など)は多かれ少なかれ市場経由率が下降傾向にあるのですが、花きだけはおよそ85%を変わらず維持してきました。(もちろんそれなりの理由がきちんとあるのですが)
しかしここで突然の70%台。市場経由率を公表し始めて以来、最低の数字です。
しかも、今回これほど大幅に落ちたのは花きだけ。ほかの生鮮品はそこまで著しく落ちていません。
一体何が起きたのでしょうか。
日々の取引でも、思い当たることがなく(これが良くないのかもしれませんが)、思い切って調査を行ったに農林水産省に問い合わせてみました。
しかし、納得のいく答えは得られず、まいっちんぐです♪
総流通量の算出方法やデータも開示してくれず、市場経由量も数字は公開されましたが、算出方法はあくまでも非公表。
「どうしてもダメですか?こっそりとかも?!」
と、“かわいめの声”を出して、K所長が奮闘しましたが、願い叶わず。
政府は基本的に政策目標があって、そのためのベースとなる数字を出していく。
この数字をどうしたいから、何をすればいいかという政策を打つものではないかと思うのです。
しかし、ここで算出方法も開示してくれず、業界内の私たちにも理解できないほど下落した市場経由率の発表・・・
農水が言いたい何か仮説のようなものがあるのではないかと思ってしまいます。
まったく勘繰りに過ぎないかもしれませんが、ま、なんとなくこの数字は後味が悪いなと。
これから順次業界の最新データをまとめて参りますが、市場経由率下落の理由だけは私どもには説明できませんので、どうか聞かないください(笑)