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日本語の弱点?

2015.04.29

またまた日本語のことですみません。どうしても気になってしまいまして。

形容詞を過去形の丁寧語にするときに、どう表現すれば正しく、また自然に聞こえるのかということをずっと考えてしまいます。

例えば、「良かった」「楽しかった」「おいしかった」「怖かった」という形容詞の過去形にした場合、どのように丁寧語にするか。これについてアタクシはいつも迷うのです。

例えば、「良かったです」「楽しかったです」「おいしかったです」「怖かったです」というのは誤った日本語であると学校では教わりました。

形容詞の過去形(たとえ過去形でなくても)に「だ」「です」「である」は付きません。「良かっただ」「楽しかっただ」と言わないように、「良かったです」「楽しかったです」も本来ならば誤表現です。しかし、間違えているとわかっていて、他に言いようがないので敢えて「良かったです」「楽しかったです」と、アタクシ自身も口語で使うことがあります。

しかし、書き言葉ではやはり憚れるので、「良かったように思います」「楽しませていただきました」「おいしくいただきました」「恐怖を感じました」という代替表現で逃げてしまいます。

 

では、本来はどのように表現するのが正しいのでしょうか。

強いて正しく丁寧語にするとなれば、「よろしゅうございました」「楽しゅうございました」「おいしゅうございました」となるのでしょう。

しかし、これは日常的にはなかなか馴染みがありませんし、アタクシのような庶民レベルの者がこの表現を使っていたら、いろんな意味で誤解を招くこともあり得るでしょう。正しいはずの表現が、そのような印象を持ってしまっているのは、少しおかしいような気もします。

形容詞の過去形を丁寧語にする。これは、日常で使う日本語の弱点ではないかと思うのです。「おいしゅうございました」の使用が広まらず、誤表現の「おいしかったです」が一般的になりつつあります。「怖かった」の正しい丁寧語は思い浮かびません。どのようにすれば正しい過去形の丁寧語にできるのでしょうか。

文部科学省なのかどこなのかわかりませんが、正しい日本語の普及に努めていただく必要があるのではないでしょうか。

 

 

<おまけ>

↓某全国紙の週末の朝刊別紙内記事。

アタクシたち世代の学校教育の文法によれば、「不注意でもないですよね?」は本来は「不注意でもありませんよね?」とすべきところのように思います。

言葉を扱うプロである新聞記者でさえも(また、今朝見たNHKのアナウンサーでさえも)の「ない+だ」の表現を使うということは、現在はもはや正しい日本語として受け入れられているということなのかもしれません。

 

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