花研コーヒーブレイク
アラウンド・ゼロ世代の価値観を捉えたマーケティング
2015.03.26
以下、博報堂生活総研が2012年に発表している内容です。
2008年から2012年の間は、日本が過去に経験したことのない大きな出来事があった時期でした。
2008年 リーマンショック
2009年 民主党への政権交代
2010年 GDPで日本が中国に抜かれ、世界第三位へ
2011年 東日本大震災
幼いときにこれらのショッキングな出来事を次々と経験した世代は、直接的、且つ間接的に大きな影響を受けました。1997年から2002年ころまでの2000年前後に生まれた世代がこれに当たり、現在の小学6年生から高校1年生を指します(もうそろそろ1学年ずつ上がりますが)。西暦2000年、略して’00年前後に生まれた世代であることから、「アラウンド・ゼロ世代」と呼ばれます。博報堂生活総研の調査結果によると、この世代には次の8つの特徴が見られるのだとか。
—–家族との関係—–
1.「自分の世界」より「家族と一緒」。家族との親密さが増している。
2..「友達」より「家族」。家族の求心力が高まっている。
—–友達との関係—-
3.以前よりややドライに。
4.コミュニケーションツールは「深さ」から「広さ」へ。メール<SNS
—–生活圏—-
5.学校を楽しむ傾向が高まる一方、塾通いは減少。
6.「ゲームセンター」より「テレビゲーム」。遊びの場は「家の中」志向が増加。
—-その他—–
7.東日本大震災が身近な関係の大切さを痛感させている。
8.激動の時代を過ごす中でも、子供たちの幸せ実感は増加している。
アラウンド・ゼロ世代は、もう高校生に差し掛かっています。あっという間に世代丸ごと生産人口としてカウントされる時が来るでしょう。その時に彼らに対する訴求の仕方は、彼らの機微を捉えたものではなければいけません。友達より家族、塾より学校、家の外より中のように、従来の人間関係や生活圏を大きく変えている世代。彼らには彼らに向けたマーケティングが必要です。
例えば、家族の繋がりや家にいる時間を大切にする世代ですから、自分の誕生日は受け身ではなく、自分を生んでくれたお母さんに「ありがとう」と、感謝の気持ちとともに花を贈る日でもいいかもしれません。
次々と変化する時代のニーズを的確に捉え、ぜひ新しい世代に備えた新しい提案を能動的に行っていきたいものです。
・・・この世代は将来「アラゼロ」って呼ばれんのかな(-_-)