花研コーヒーブレイク
冬至と体重増加の相関関係・・・<素人仮説>
2015.02.03
1月に入ってからダイエットに関連したテレビ番組が多いように思います。またテレビCMでもライ●ップというパーソナルトレーニングを提供する会社が、たるんだ体型が劇的に変わるという印象を与えるCMを頻繁に流しています。市中の看板も良く見ますし、集中的に宣伝しているのかもしれません。
食欲の秋から飲食の機会が多い年末年始を越して、いよいよ体重増加をごまかせなくなり、何とかしなくてはならないと思う人がこの時期多いのでしょう。そこをターゲットに宣伝したり番組を作ったりするのは、大変宣伝効果が高いのかもしれません。
ま、アタクシも毎冬ガッツリONする派なので、何を言っても言い訳にしか聞こえないかもしれませんが、真冬のこの時期に食に走ってしまうのは、実は人の本能的なことにも関係しているように思うのです。
節分を迎えた今日あたりは冬至より日照量が20%増えているといいますが、それでも期間で見れば1年で日照量が少ない季節です。日照量が少ないと、脳から幸せを感じるセロトニンの分泌量が減り、うつっぽい症状になる人が多いと聞きます。実際に「冬季うつ病」というのがあり、冬至をまたいだ秋から冬にかけてうつ症状がみられる人も少なくないのだそうです。そういう方はまた春になると回復するのだとか。明るい部屋から日当たりの少ない暗い部屋に引っ越したり、太平洋側から日本海側に引っ越し、急に冬季うつ病と診断される例も報告されているのだそうで、このようなことからも日照量が精神状態に及ぼす影響が窺えます。
アタクシが思うのは(素人の推測ですが)、つまり冬に食欲が出るというのは無意識のうちに何かおいしいもの、温かいものをいただいて幸せ感を得ようとしているのではないかということです。つまり、太陽の光から得るセロトニンの代わりに、おいしいものを食べ幸福感を得て、本能的にうつになる前に予防しようとする自己防衛しているのではないか・・・と。
従って、この時期に食欲が増すのは本能的なことであり、体重増加と闘っているのは自分だけではぬぁーい!ということを確信したわけです。そのライ●ップというCMを拝見したことが発端なのですが。
では、食に走らず日照量の少ない冬にセロトニンを十分に分泌させるにはどうすればいいかということですが、専門家は部屋を明るくして、目から明るい刺激を得ることが一つの対策と講じています。そして、花研としてはやはりそこに花があるといいのではないかと思うのです。黄色やピンクなどの太陽を思わせる明るい色、あるいはご本人がかわいらしくて好きと思える花。それらが幸福感をもたらすのではないかと。
ヨーロッパでギフトよりもパーソナルユースとして自宅用の花の消費がメジャーです。日本より緯度の高い多くのヨーロッパ諸国では、日照量の少ない厳しい冬を長い間家の中で過ごすことになります。北欧などで地域によっては1日中太陽が地平線を上がってこないような冬を迎えるヨーロッパの家庭において、日常的に花を飾るという習慣が生まれたのは至極必然だったのではないでしょうか。実際ノルウェーをはじめとし、北欧における一人当たりの切り花消費金額は、相対的に高くなっていることに、その裏付けが表れているように思います。
ということで、つまり日照量の減少によりセロトニンの分泌が少なく、幸せを感じにくくなるこの季節には、花を飾るといいのではないか・・・という考察でした。