花研コーヒーブレイク

Pantone（パントン；色彩、色見本などについて有名な企業。本社はニュージャージー州）が、2010年の色は「ターコイズ」であると発表しました。

Pantoneによるとターコイズは「ブルーの清涼感とグリーンの元気付けてくれるような感覚とを併せ持つ色である。トロピカルな水を連想させたり、世界のすべてのトラブルから逃げることができる色である」しています。

 

ファッション界では、ターコイズは靴、バッグ、手袋、アクセサリーなどに使うことができ、ホームデコではアウトドアで使うピロウ、ラグ、クッション、ガーデンコンテナ、ポット、アクセサリーなどに使うことができるとしています。

 

また、現在女性がファッション用品の買い控えをしていますが、既に持っているオーソドックスなカラーとターコイズを合わせることで、本年らしい新鮮な感じを演出することができるともいっています。

ターコイズと以下のような色を組み合わせるのが今年流なのだとか。

 

トマトピューレ⇒今年のクラシックレッド

 

アンパロブルー⇒スプリングネイビーより明るく、さらにエネルギーを感じさせる

 

バイオレット⇒暖かい気候の下ではロマンティックなこの色を

 

オーロライエロー⇒少し緑かかったこの黄色は朝日の輝きを感じさせる

 

フュージョンコーラル⇒オレンジ味を加える。

 

ピンクシャンペン⇒デリケートでかすかな色合い

 

トスカニー⇒フュージョンコーラルやバイオレットと合わせ、ベースカラーとして使える

 

ドライハーブ⇒究極のグリーンニュートラル

 

ユーカリ⇒永遠に使える灰色

 

そういえば、1月に私もターコイズカラーのスカートを衝動買いしました。2010年の色とは知らずに買ったものでしたが、街を歩いているうちに潜在意識にインプットされたのか、瞬時にその色に引かれ迷いなく購入に至りました。

 

購入のときは合わせる色は難しいだろうと、そこは割り切って買ったつもりでしたが（店員さんも黒と白しかアドバイスしなかった）、なんとまあ思いのほかコーディネートしやすいこと。これは以外でした。

ターコイズのスカーフを持っていますが、こちらはピンクやパープルの服に合わせたりもしています。

ターコイズは意外と他の色との相性がいいものですね。そんなことを発見した矢先のPantoneの発表でした。

 

さて、この発表を受けてか、Flowers & Plants Association（英国）は、2010年の花き業界のトレンドカラーはターコイズであることを発表しました。

「Pantoneによるとターコイズは世界万国共通のポジティブカラーで、平和と癒しのカラーとして尊重されている。更に都会の喧噪から解放されたトロピカルビーチを想起させ、リラックスと若返りを与える色である。」

 

Flower & Plants Associationはグリーンのカーネーションやキク、トロピカルアイテムからアジサイ、ファーン、カクタスなどすべてにおいてターコイズカラーを引き立てるとしています。また、アレンジなどで使用するクジャクの羽やコンテナなどにワンポイントとして使ってもいいし、トロピカルアイランドのイメージで、貝や流木、白砂などとも相性がいいとしています。（う～ん、クジャクの羽っていうところが、また英国っぽい＾～＾！）

 

ターコイズはとてもインパクトが強く印象的な色で、ウィンドディスプレーもターコイズで避寒地でのバケーションを想起させ、とりわけこの寒い時期（1、2月）には流行色となっているとのこと。

 

ターコイズは普通にいけば、自然界にあるグリーンとは若干相性の難しい印象ですが、PantoneもFlower & Plants Associationも流行色と発表した今、このターコイズが日本花き業界にどう影響してくるか注目ですね。

 

（情報元; 『GreenProfit 』January　2010, 『FloraCultureInternatioal』February　2010, JFMA海外情報プロジェクト)