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今年も熱い!砧公園で楽しむ【東京パークガーデンアワード】

2025.04.29

こんにちは。

花研の一研究員です。

先日、世田谷にある砧(きぬた)公園に行ってきました。
とっても広々とした公園で、道路を一本挟んだ向かい側には世田谷市場があります。

現在、砧公園では「第三回 東京パークガーデンアワード」が開催中。主催は東京都公園協会です。
このガーデンコンテスト、テーマは“持続可能”と“ローメンテナンス”。宿根草や球根植物、花木などを使ったデザインがずらりと並びます。

注目したいのは、その開催期間!なんと真夏を挟んで約半年間も続くんです。
季節の変化を楽しみながら、その移ろいも審査の対象にされているんですね。これはなかなか過酷なロングランのコンテストです!

このガーデンアワードは、第一回は原宿駅前の代々木公園、第二回は神代植物公園、そして今回が第三回、砧公園での開催となります。私たちも毎年、楽しみに見学しています。

今回は、特に「明るくて楽しい雰囲気」を前面に出したデザインが多い印象でした。
見ていたら、ちょうどガーデナーさんたちがメンテナンスで来ていて、直接お話を聞くことができました。それぞれのこだわりや工夫がとても興味深かったです。

これまでの開催では、大型のアリウムなどの印象的な球根植物やグラス類が目立っていましたが、今回はさらに多様でカラフル!球根類の植え込みに加えて、なんとイチゴまで。見ているだけで楽しくなるような植栽でした。

近くの遊具で遊ぶお子さんたちが、ふらっと立ち寄っても楽しめそうな、そんな明るさがありましたよ。まるで大きなブーケを見ているかのような、色とりどりの“遊び心”が感じられました。

また、コンテスト期間が長いので、訪れる季節によって印象がガラッと変わります。ハーブやシソ科の植物が茂るようなデザインもあり、どのシーズンに行っても新たな発見があるのが魅力です。きっとインスピレーションもたっぷりもらえると思いますよ。

 

一部ですが、その様子を写真でご紹介しましょう。

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このスペースによくこれだけ植えたなあというほどの種類と精密さです。何が植えてあるのか気になってしまう園芸好きがついつい見入ってします。

 

明るい葉色のイチゴと同系色のチューリップが爽やかです。同じガーデン内にハーブもあって、子供が触って楽しむを意識した作り、こういうのもいいですね↓

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ここのガーデンは究極的にユニーク。なにしろガーデナーに加え、微生物学者などもメンバーに入っているのです。そこで土壌微生物が豊かになるようなしこみ(写真では白くてまるいお餅みたいなもの)が施してあり、期間を通じて植物の生育に豊かにはたらくようです。早速、白いキノコが生えています。

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ガーデンのデザインコンテストではありますが、ガーデナーというかチームのフィロソフィーが面白いのでした。時間があるときに見に行くといいかもしれません。ご紹介まで。

 

★追伸

しばらく前のことですが、このイベントの仕掛け人に偶然大田市場でお会いしました。世間話として「ガーデンアワードがいいね」と切り出したら、なんとその人が仕掛け人だったのです。主催者である東京都公園協会のサイトには名前がないのですが、飛び上がるほどびっくりしました。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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