花研コーヒーブレイク
花の美しさ
2010.02.10
「なぜ山に登るのか」と聞かれ「それはそこに山があるからだ」と答えたのは、イギリス隊のジョージ・マロリー。
1999年、アメリカ隊がジョージマロリーの遺体を発見した1924年にエベレストに挑んで行方不明になったマロリーですが、彼がエベレスト初登頂に成功していたかどうか、議論は今も謎だそうです。
遺体発見がその謎を解く手がかりになるかと話題になりましたが、あいにく決定づける証拠は見つかっていません。
70年以上も前に亡くなった人がようやく発見されるようなことが不思議なことではないのがエベレスト。
エベレストのような極寒の地はバクテリアがいないため、ものが腐敗することがありません。強風で吹き飛ばされない限りは、そのままの形でずっと残ります。
人は古より永遠の命や若さを求めてきましたし、思い出も色褪せないほうがいいですね。
でも、人の命は限られているからこそ、生きている間に一生懸命生を全うしようとします。
思い出は色褪せるからこそ、新しい感動を受け入れられるのかもしれません。
花も1日でも長く楽しんでいたいと思うのが常ですが、枯れるからこそ美しい。いつでも永遠が素晴らしいわけではありません。
諸行無常、栄枯盛衰はいつの時代も真理です。
切り花もつぼみから枯れるまでを是非とも堪能していただきたいと思います。