OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

花き卸売も変化する~メタボリズムからのレボリューション~

2025.01.28

こんにちは。花研の一研究員です。

JFMAのメルマガを読んでいたら、最近は植物取引のイベントが年間数百件も各地で開催されているそうです。植物取引イベントを主催されている方がJFMAのセミナーで講演され、その盛況ぶりを改めて知らしめていただいたところです。

開始したタイミングが2013年前後と。驚きです。花研が社会トレンドの変革点だとする2013年と同調したタイミングで、新しい動きを開始されていたからです。何か社会の変化とかヒットの瞬間て、驚くほど一致するのではないかと思う次第です。

 

さて、植物の取引イベントでは稀少なビザールプランツが人気ですが、その動きからは卸売流通はカヤの外かと言えばそうでまりません。イベントやWEB販売中心の産地さんの商品をぼちぼち場内の仲卸さんでも見かけるようになりました。とても個性的な感じですがなるほど、市場流通でも十分扱えるロットや揃いです。

やはり一定にマーケットが成長すると、作り手が企業化、産業化していき、その場合卸売流通ほど便利なものはないのです。卸売流通の品ぞろえにおいて、かつては珍しい一品物だったビザールプランツがある程度量産され取り扱われるのです。私たちの業界にも新陳代謝の波が生まれていると思うと面白いものです。プラットフォームの新陳代謝といえばDX化という面ばかりでなく、扱う商品についてもまた入れ替わりがあるのです。

 

1月24日の日経新聞電子版に、「今こそ紙文学フリマ燃ゆ」という記事の掲載があります。漫画のコミケのような活動が活字の世界でもあってそれは文学フリマと呼ばれるイベントです。全国各地で駅伝のようにリレーで開催されています。主催のサイトはこちらです。その文学フリマからメジャーデビューする人もあるようです。出版業界が厳しいといっても新陳代謝があって、それがかつては各地のサークルで鍛えられた若い才能が文学賞に応募するとか、出版社へ持ち込むというスタイルから、直売イベントから生まれるというスタイルになったりするもので、花の業界も同じかなと思います。つまり市場もメタボリズム(新陳代謝)を起こしつつ、レボリューション(変革)に繋がっているのだなと。

 

とすると、かような直売イベントに出向き、市場流通向けを発掘するのも編集者同様に卸の役割かなと思いました。

次の写真はその商品だろうと思うもの。この商品すごいですね。市場流通で初めて拝見しました。

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大田市場の仲卸さんで見つけてきて、一度手に取ったら手放すことができませんでした。

リトープスは春になると脱皮するように内側から新しい芽を、外側がしおれます。新陳代謝を感じる植物ですね。なにか共通点を感じます。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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