花研コーヒーブレイク
トレンドカラーの発表にあわせたマーケティング
2025.01.06
花研の一研究員です。
本日1月6日は「色の日」だそうで、そのことに因んでカラーマーケティングの話。
淡い紫色がパントンでトレンドカラーとして発表されたのが2022年でした(Very Peri)。
発表時のコメントの一部に、紫色でもワインのように赤みがかった色合いは健康を表す色としても認知されてきたため、紫という色の解釈が広がっているという話がリリースに掲載されていました。色のトレンドがここ3年ぐらいで青みがかった色よりも、赤が強めになり、2025年な焦げ茶(モカムース)に移っています。
こうした色あいにはどこか食や健康を想起させるところがあり、色のトレンドにも健康志向が見え隠れしますから、本当にトレンドというのは多層的です。2025年のモカムースは、名称からして食そのものですが、色合いはパテやスイーツなど様々な食品を思い浮かべます。
逆になかなか花業界では思い出せない色合いかもしれません。
秋も深まると紅葉から更に枯野にすすみますが、こうなって初めて想起するような感じでとても限定的です。春のガーデンシーズンには頭から外れてします可能性があります。
世界的にも最も宿根草の育種が進んでいるテラノバナーセリー(米国オレゴン州)は、パントンのカラーオブザイヤーに素早く対応し、トレンドカラーにそぐう商品ラインナップを紹介しています。
このようにすばやく、そして何度も消費者にインプットするのは欠かせないことなんだろうなと思いましたよ。
ご参考まででした。
それではみなさま、ごきげんよう。
一応、フラワービジネスノートの表紙もそんな感じの色を意識しているのでした。