OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

地域幸福度Well-Beingという分析システムがありまして・・・

2024.12.25

花研の一研究員です。掲題のとおり、地域の幸福度を見える化したデータベースが

政府のサイトにあります。こちらです。こちらはデジタル庁のアウトプット。デジタル庁って最近すっかりご無沙汰(私の中では)でしたが、しっかりとした仕事をされているのですね・・・。

 

どうしてこのデータベースを紹介しているのかと言えば、その構造に共感したからです。地域にお住まいの方々へのアンケートつまり主観的なデータからなる指標と客観的なデータからなる指標の二層構造からこのデータベースは成り立っているからです。それぞれのデータ分野における項目を80点から20点までに指標化しています。つまりデータを重ねてみる比べてみることができるようにしているのです。例えばとして東京のグラフを貼りますね。オレンジが主観データであるアンケートによるもの、ブルーが各種データからの客観データです。重ねてみるとあっていないことが一目瞭然です。

 

例えば自然災害という項目。主観的には多いという結果です。しかし、客観データでは主観よりもずっと少ない、という状況のようです。東京が住みにくいと思っているのかもしれませんが実際には自然災害が少ないのが東京。確かに東京にいると大雪で交通マヒなどありますからすわ一大事、という感じですが毎日のように大雪の地域もあるわけです。人口が多いのでなんでも大きく報道されたり広まったりしているのかもしれませんね。

しかし多くの項目では主観が客観に勝っていますから、魅力的な街であるのは間違いないようですね。若干のあこがれや幻想がプラスされているのが東京の特徴なのでしょう、客観と主観データの重ね合わせからもそういう感じがしましたよ。

 

こちらのデータベースは、どの地域が住みやすいのか、それにはどういう政策を打つべきなのかなど主に行政それから都市開発者向けなのでしょうが、広く大勢が利用してもいいデータベースとして公開されています、それぞれのお住まいの地域がどういうウエルビーイング状態なのか、ちょっとみるには興味深いですね。

 

ところでこのブログの最初に書きました、共感したというのは、実はこのような主観と客観データを利用するという構造は、フラワーオブザイヤーOTAの選考過程でも似たように行っているからです。大田はなき取扱の全数を統計データ分析で篩にかけて、更に品目担当者の眼で篩にかけてようやく選考リストができて選考委員に投票いただいております。少し前にフラオタ2024は発表させていただきましたが、まだ御覧いただいていない方は此方からどうぞ。

ではまた。

 

Well-Being01

(東京都の幸福度を示すグラフ。引用元はhttps://well-being.digital.go.jp/です)

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