花研コーヒーブレイク
ソリダゴが旬です
2024.11.12
こんにちは。花研の一研究員です。気分転換に大田市場の花き部からいわゆる本棟に散歩しました。大田市場花き部のお昼ご飯を提供するお店が退去してしまったので、なにか定食を食べたいときには本棟の食堂街まで行かねばなりません。普段は時間的な余裕が無いのでぶらぶら散歩して昼ごはん・・・などということは難しくめったにいけませんが、今日は天気も良かったので道ばたの草をむしりむしりながら散歩しました。
道路沿いを黄金に染めるのはソリダゴ。
和名アキノキリンソウとしてもよく知られ、雑草化して都心でももはや見ない日はないというくらいあちこちに生えていますが、ソリダゴといいます。トリバゴじゃなくて、Solidago(ソリダゴ)。タコの種類でもありません。
金色の野に降り立つのはナウシカですが、こちらに降り立つのはせっせと花粉を集める蜂です。
ソリダゴについてはこのブログで何度も取り上げたように、花粉症の原因植物と誤解された歴史があったため、マイナスイメージが未だにあるようですが、御覧の通り虫媒花なので、風媒花のように花粉がぶわーっと拡散されません。つまり、花粉症の敵ではないんですね。花屋さんで見かけても急いで鼻覆う必要はないのですぞ。見た目が鮮やかでそう思ってしまったのでしょうか。
そのソリダゴが秋を黄金に染めてますね、というやや詩的な情景を伝えたくてここに記しました。この植物の観賞用の品種が世界各国で栽培され、大いに利用されています。
さて紅葉ですが、私一人の感覚ではどうにも心もとないのでウエザーニュース社のサイトをみましょうか。東京はまだまだ見ごろではありません、11月下旬でしょうかねえ。こちらがそのサイトです。
紅葉は気温がぐっと下がると起きる現象で、ネットを調べると沖縄では紅葉はないと出てきます。しかし、細かく個人のブログサイトなどを見ると、沖縄に自生(もしくは植えたのかしら)するハゼノキは赤く色づく、という記載もあるので全くないということではなく、めったに目にすることがないというくらいの認識でしょうか。機会があれば、沖縄の方に伺ってみたいと思います。
今日は(も)最後の方の結論がぐずぐずブログになってしまいました。ぐずぐずと言えば柔らかくなった柿、うんと柔らかい柿が好きな人と硬い触感が好きない人、中間派といろいろなお好みがあると思います。柿はエチレンという植物の老化ホルモンの作用で熟します。キウイもそうですね。フルーツには熟すように作用するため、美味しく食べるには欠かせないのがエチレンです。一概に良し悪しは言えずフルーツにはエチレンも使い方次第ですが、花の場合には老化一直線なので良いことはありません。困りもののエチレンです。
時折、講演や授業等ご依頼をいただきます。ありがとうございます。そのテーマの一つが切り花の品質評価(管理)です。いつも統計データやトレンドの話が多いのですが、実は品質評価(管理)についても講演いたします。
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それえはみなさま、ごきげんよう。