花研コーヒーブレイク
二十日大根とコールラビ
2024.10.24
花研の一研究員です。このところ食べ物ネタばかりですいませんねえ。食欲の秋ということで、ご容赦ください。
さて、そんな今日も食べ物ネタ。写真はコールラビです。大田市場花き部の仲卸さんで購入しました。
コールラビはご存知の方も多いと思いますが、通常は食用として知られています。学名にブラシカがつくようにアブラナ科の植物です。コールラビの名前は、ドイツ語でキャベツを意味するkohl(コール、そういえばコールスローサラダもキャベツですな)と、カブを意味するrabiに由来しているようです。
それが観賞用として販売されていまして、購入して鉢に植え替えたところです。
以前のことですが、二十日大根がかわいいので観賞用として生産いただき販売したことがあります。その時の二十日大根の直径が丁度500円玉ぐらいの3cm。
コールラビが直径10cmぐらいですから、サイズ感は違いますがコロンとした感じが共通してかわいいですね。また、葉が噴出した水のような形状で、個性的でこれまた気に入っています。
その二十日大根には思い出がありましてね。某週刊誌の表紙を観賞用の二十日大根の絵が飾っていたのです。ポットに入ったはつか大根でした。調べたところ、イラストレーターの和田誠さんが近くの生花店さんで観賞用の二十日大根を入手していたようです。
表紙に描かれたのはまさにそれだったのです。当代随一のイラストレーターに採用いただいて、花き業界に身を置くわたしもちょっと嬉しかったという思い出です。コールラビは二十日大根よりもずっと大きいのですが、チャーミングさは同等ですな。
ところで、このような形をした植物には見覚えがあるという方も多いことでしょう、今をときめく塊根植物そっくりではありませんか。といことで、コールラビは、現代がもとめる個性的な形なのだ。冬の鉢物にぴったりではないしょうか。
それではみなさま、ごきげんよう。
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