花研コーヒーブレイク
暖地と団地の切っても切れない関係
2024.11.18
こんにちは。花業界の片隅に潜んでおります花研の一研究員です。
季節的にそろそろ花き市場は暖地の産地さんからのご出荷物で豊かな品揃えになろうとしています。
日本列島は南北に長く、また山間部から平地まで様々なところで折々の花が生産されています。花き流通上は、この様々を生産地を便宜的に大きく二つに分け、暖地と高冷地という区分に分けることがあります。
暖地とは冬期に比較的温かいところ、主に関東以西の太平洋側、四国と九州を指します。なお九州でも雪が降るような標高の高いところで生産されている方もいらっしゃり(例えば熊本なら阿蘇山ですね)、九州全体が暖地という訳ではないのですが、ここは悪しからず。
高冷地とは、冬は豪雪地帯だったりきわめて厳しい時期を迎えますが、夏は比較的涼しい地域を指します。具体的には北海道・東北・長野などです。時期になると、春から初夏になると高冷地からの本格出荷が始まり、10月下旬以降からは徐々に暖地からのご出荷に入れ替わるイメージです。とはいえ、最近は夏といえば高冷地といわれるところであっても、どこもかしこも暑かったりするケースが多く、高冷地といわれる地域区分の見直しも、もしかすると近いうちにあるかもしれません。
さて、本題に戻ります。
先日、何気にヤフーニュースを見ていたら、放送作家の高田文夫さんの近況を伝えるニュース(それはそもそもニュースなのかしら)がありました。読み進めるとたいしたニュースではないのですが、高田文夫さんが最近気に入っているドラマとしてNHKの「団地の二人」という物語があるそうです。主演が小泉今日子さんと小林聡美さん。これだけで既にドラマが面白そうです。NHKのホームページはこちらです。
そうなんです、「ダンチ」という響きだけで花き業界に身を置く私としては、脳内で自然に「暖地」と漢字を変換し、「暖地の二人」、つまり冬場に素晴らしい花を供給してくださる2人なんだろうなとわくわくしてしまうのですね。これも一種の職業病かもしれません。
そういえば、昔、インターネットがここまで活用されていなかった時代、何か場所を案内するときは手書きの地図が定番でした。JR大森駅周辺の地図を書くとき、JRをどうしてもJAと書いてしまうのもまた、この業界の職業病かもしれません。
というわけで暖地と団地でした。
それではみなさま、ごきげんよう。