花研コーヒーブレイク
韓国の花事情
2014.03.13
昨日のロシアの話に引き続き、海外情報プロに持ち寄ったもう一つは、韓国の花事情。
ロシア→韓国と、まるで冬季オリンピックの開催地をリレーしているようですが・・・。
出典はhortibiz.comの2014年3月7日版。
「韓国から花が消えた」というショッキングなタイトルが付けられていましたが、内容はもう少しモデレートです。
韓国政府は「今月の花」を決めて花を買う日を指定しているが、国民の殆どはそれを知らない。例えば今年1月の花はシンビジウム、2月は春の到来を知らせるフリージアで、このアイディアは花の消費を促すものなのに、人々は全く興味がない。
花の売上はかつて9億3,670万USDだったが、現在は7億4,940万までに落ち込んだ。国民一人当たりの花の消費額は14.43USDであり、ノルウェー(149.8USD)やスイス(140.52USD)の10分の1に過ぎない。
お祝いの花として最もポピュラーなランは80%が輸入されており、国内生産者を助けることになっていない。台湾産と中国産のランがベトナム産の鉢に入って売られているのだ。
花の消費は、国民の所得とバランスがとれていると言われるが、韓国は例外である。2005年の花の消費が最も大きかったこの年の国民一人当たりの収入は16,500USDであったが、昨年は24,000USDであった(所得は増えたのに、花の消費額は減少した)。ここ数年にわたり収入が45%増えて、花の消費は20%減っている。昔から韓国の人は花が好きなはずなのに・・・。
海外では、3月8日のミモザの日、4月23日の本の日など、ギフトによく花を使う。一方、韓国では若い人たちはチョコレートを贈り合う。花の生産者達は、消費を促すために女子大の新学期スタート時に赤いバラを贈る計画をしたり、農務省では日々の花の消費を呼び掛けているが、殆ど変化はない。このように花が消えてしまったのは、政治と市民の軋轢、そして闘争的な社会環境に関係しているのかもしれない。
うーん、ご近所で起こる花の消費の低迷、なぜ落ち込んできているのか、政治不信も影響しているとしたら、日本にとっても対岸の火事ではありません。