花研コーヒーブレイク
フレームワーク
2024.10.16
こんにちは。花研の一研究員でございます。
国連をして2023年に地球沸騰化とまで言わしめたこの酷暑においては、国内花卉の生産から流通においてもなかなか対策が難しい問題となりました。一定の投資を以って課題にアプローチできることもありますが、零細構造が特徴の花き業界においては、投資で一朝一夕に解決するというわけにもいかないことも多いのではないかと思います。
この暑さ対策や暑さに関連する課題に手詰まり感を持っていらっしゃる方も多いと思います。考えれば解決するというわけでもありませんが、何もしないでいるのも受け身ばかりですし、何をすればいいのか悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。かくいうアタクシも、ネタ切れのときなどもう手詰まり感に良く出くわして、お手上げ・・・なんてこともよくあるわけです。
どう考えていいかわからないときはフレームワークで考えるといいかもしれません。以下ご紹介までです。
例えば「オズボーンのチェックリスト」というのがあります。米国生まれのオズボーンさんが考えたのでオズボーンのチェックリストというようです。
ネットでこのワードを入れてネット検索しますと、いくらでもオズボーンのチェックリストとは何ぞやと、答えが出てくるのでここに記載するまでもないと思いますが、あとはネット見て!という流れもちょっとどうかと思いますので、一応以下にもご紹介しておきます。
1.転用 → 他に用途はないか
2.適合・応用 → ほかにこのようなもがあるか、過去に匹敵したものは何か
3.変更 → 色・形・音・匂い・意味・動きなどを変えられないか、変えたら使えないか
4.拡大 → 大きさ・時間・頻度・高さ・長さ・強さを拡大できないか。拡大して使えないか
5.縮小 → より小さく、短く、省略化、軽量化できないか。
6.代用 → 他の材料・他のプロセス・他の場所・他の誰か・異なった方法などに代用できないか
7.再配置 → 要素・成分・部品・パターン・配列・レイアウト・位置・スケジュールなどを変えられないか
8.逆転 → 逆にできないか。向きや役割など。マイナスをプラスにできないか
9.結合 → 組合わせられないか。一単位を複数にできないか
つまり行き詰ったときに、このような発想で考え直してみることで、課題へのアプローチができるケースもあるのではないかと。
例えば7の再配置の点から暑さ対策を考えるとすれば、くすんだ色で夏に売りにくかったが、秋色として暑さが続く10月くらいまで再プロモできないかとか可能性を考え見るとか、夏は難しいけど9月10月なら売れんじゃないかと考えてみる、仮説を立ててみてやってみるとかですね。考え方のヒントがこのフレームワークにあるわけです。
昨今の暑さは、誰も経験のないことですから、誰かひとりの意見を信じたり、付いて行ったりすることは、頼りにはなりますが、ときにリスクを伴うことも承知しておかなければなりません。オズボーンさんのチェックリストはまずは自分で考えてみるための方法論です。もちろん暑さ対策に限らず、このようなフレームワークは課題へのアプローチとして応用できるものかと思います。ご参考まで。
それでは、みなさまごきげんよう。