花研コーヒーブレイク
シダ柄の手ぬぐいで気づかされる「葉物の多様性」
2024.09.19
花研の一研究員です。
手ぬぐいが好きでたくさん持ってまして、毎年気分で買い替えたりしています。
そもそもそれほど高価なものではないので、つい買い集めてしまうのです。デザインが豊富ですし、またあちこちの地域や業界でオリジナルの手ぬぐいを作ったりしているので、「ここでしか買えない!」と思ったり、レアなデザインを見つけると「これこそ世紀の出合い!」と勝手に勘違いしたりで、面白がって買ってしまうのです。
最近気にいっているのはシダの意匠をあしらった手ぬぐい。
植物園で購しましたが、ネットでも購入できます。
これは非常に良く日本を表していると思っています。もしかしたら、海外の方に日本土産としてもにもいけるんじゃないかと思っています。そもそも手ぬぐい自体、海外の方にお土産で持って行くと喜ばれます。
シダといえばレザーファンや思い浮かべるかと思いますが、手ぬぐいの写真のとおりシダには実に様々な形の個体があり、そんな個性を生かせる業界の一つは確実に花き流通だろうなと思うのです。
デザインの中で添えの役割としてグリーンがあり、それは多くの場合枝物と葉物という種類が該当します。最近は枝物が流行って生産振興も活発に行われていますが、一方で葉物の減少が急激に進んでいるようです。実際に農水の作付け統計によりますと、切葉は令和4年が前年比94%の供給、令和5年が前年比94%の供給本数でした。ここ2年だけで12%ぐらい減少したことになります。暑さに手ぬぐいは必要ですが、花業界にはシダのような多様な切葉が重要です。・・・として話を締めくくといたします。
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日本フラワーデザイナー協会(通称NFD)様のHP内のコラムを弊社が担当しております。
このたび、第5回が掲載の運びとなりましたので、よろしければご笑覧くださいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。