OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

これは流行なのか?”FORAGE”という概念

2024.09.18

花研に生息する一研究員です。

さて、ガーデン業界の情報プラットフォームサービスを展開するガーデンメディア社が2025年のトレンドを発表しています。(ガーデンメディアのHPはこちら

詳しくはフリーでダウンロードできますから興味のある方はご覧ください。トレンドをいくつかのキーワードで示しています。

 

今日は、そこに示されたトレンドワードのひとつFORAGE(/fɒr.ɪdʒ/、「フォリッジ」という発音に近いでしょうか)という言葉を知りました。

あまり馴染みない単語ですね。食糧を探す行為、採取という意味です。同時に飼料、牧草という意味もあります。

花業界では採取という意味合いで使うのがしっくりくるでしょうか。庭のように身近なところから花を採取して飾りましょうというこがこのワードの意味するところです。

 

うんと遠くから運ばれてきた花ではなく、身近なところで育った花を四季折々に楽しむというストーリーです。なーんとなく納得するところがありませんか、露地栽培の草花や日本なら花木もそのストーリーの範疇ではないでしょうか。トレンドの背景には、都市生活者の増加に伴う自然志向、環境問題そしてCOVIDでの物流問題などなどが関わっていると思います。

 

用語はそもそも、野山でのキノコ狩りようなところに本来の使い方があったようです。時代の変化とともにことばが持つイメージが食のみならず観賞用まで広がってきたと思います。そうなんです、日本の里山での生活のようなものがグローバルトレンドの一つになるんじゃないかということです。想像するに、山菜採りツアーもきっと日本観光のテーマになりそうですね、行為としていいのかどうかは別として。

 

翻って日本の花業界としては、生産者の栽培品目、栽培スタイルの変化に期待するだけではなく、フローリストサイドも可能でしたら畑やガーデンを設け、採取した花を消費者に提供するところに生花店の新しい価値が生まれるのではないかしら~と思った次第です。茶花用の花材を提供される某生花店さんは、市場での調達が難しいお花をご自分で育てているというようなことを伺ったことがあります。都心の方で、鉢植えでされているとのこと。

 

規模の大小とわず、FORAGEいかがでしょうかあ。

それではみなさま、ごきげんよう。

フラワービジネスノート2025はこちら

表紙2025

 

pagetop