花研コーヒーブレイク
価値は変わる 拠点としての卸売市場
2024.09.13
こんにちは。花研の一研究員です。
昨今の物流2024問題から、物流拠点としての市場の評価が高まりつつあるように思います。もともと市場というポジションは商流、情報流、物流、そして代金決済という4つの機能があるとされていて、実際のところその役割を遂行し、どの市場においてもその機能を果たしています。
しかし、ここにきて物流としての機能が強調されています。さて、こうなってみると社会の動きによってどの機能が高く評価されるのかは、世の中の動向からある程度予測はつくのですが、とはいえ10年先、20年先までわかるかといえば、なんともいえません。
eコマースによる配達需要が増え、都市部周辺に倉庫が増えましたが、今度は倉庫が余ってきたとも言われています。日本全国の大都市に新しいオフィスビルが生まれていますが空室率が上がったり下がったり、これまた先読みが難しいわけです。簡単に要不要は言えないわけで、タイパだのコスパだのと短期的評価はしきれないと思ったりしますよ。社会のトレンドがコスパ・タイパだとしても、そのような流行語の耐用年数が市場の耐用年数を上回るものでしょうか。拠点としての卸売市場の価値は時代とともに変わりますが、常に時代が求める卸売市場でありたいと思います。
それではみなさまごきげんよう。