花研コーヒーブレイク
日本中の○○○○○生産者さんがきっとずっこけたと思うのです
2024.09.09
こんにちは。花研の一研究員です。
ぶつぶつ呟く日々です。「ぶつぶつ」ではなく、「つぶつぶ」といえばブドウ。
日経MJ8月28日号を見ていましたら、ブランドブドウ20種をいくつかの項目において採点して、総合得点でランキングするという独自の記事がありました。
エントリーされていたのはシャインマスカットからピオーネ、巨峰、ナガノパープルから甲州まで、知名度の高いものばかり。
私、個人的にはデラウエアが好きなので、はて何位かと思い探してみましたら、トップのシャインマスカットの総合評価495点に対し、350点獲得し第5位。
シャインマスカット、巨峰など名だたるブドウ品種に次いで堂々5位入賞ですから立派だと思います。だって美味いのですからこれも当然だろうと、この順位に不満はありません。しかし首をかしげたくなったのは、その評価項目、つまり評価のプロセスです。
評価項目を見てみると、17項目あります。味や認知度はもちろんのこと、ネーミングや広告・キャンペーンなどマーケティング戦略、産地のイメージなどというマーケティングの項目もあります。また回答者がスーパーでブドウの仕入れを担当しているバイヤーを回答者としているだけに、利益率や保存保管のしやすさなど、流通の観点から評価される項目も。
ひとことモノ申したいのは(!)、「大きさ」という項目です。つぶつぶの粒の大きさが大きいか否か。シャインマスカットや巨峰は粒が大きい品種ですから当然この項目の点数が大変高い。一方、デラウェアは小粒が売りですからこの大きさという項目の点数が低くなります。スチューベンや甲州にも低い点数がつく。大きさがちょうどいいかどうかではなく、大きいものに点が入りやすくなるこの項目がどうかと思うのでした。
この大きさの項目においては点数差は品種によってかなり大きく、もし大きさが評価項目になければデラウェアはもっと上位だったはずだとデラウェアファンとしては思うのでした。なにしろデラウェアは利益率という項目は全20種中最も高いのですから。この大きさという項目が評価軸に入っているのを見たら、日本中のデラウエア生産者さんはずっこけたと思うのです。
ブドウの一ファンとして無駄にムキになってしまいましたが、評価はできる限りフェアであるべきと考えます。そろそろ年末のフラワーオブザイヤーOTAに向けて選考を開始しますが、これまたフェアに選出しております。表彰式は12月6日の予定です。
ところで明日、9月10日は「フラワービジネスノート2025」を発売します。
ぜひご利用いただけますと幸いです。
もう一つお知らせです。大田花きのHP産地ウンチク探検隊コーナーを、弊社倉光が更新しました。今回は長野県菅平でトルコギキョウを生産されている花百姓ツムラ様を取材訪問いたしました。よろしければご覧くさいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。