花研コーヒーブレイク
今週の週央通路から「染めマム」ほか
2024.08.30
こんにちは。花研の一研究員その2です。
染めの花といえば、そのセンスの良さと技術の高さで、「ない色」を補うために染めるステージから新しいステージに入り、多くの品目でニュアンスカラーなどファッションやインテリアなどの融合を考えた提案がされています。
しかもそれは国産・輸入問わず、日本のマーケットのマインドに適った色が紹介されています。海外産地の商品が染められてくる場合は、マーケット関係者に詳しい人が海外産地に的確に指示をされているのか、はたまた良好なコミュニケーションの賜物かはわかりませんが、ちょうどよく染めていらっしゃるなと感心するばかりです。
現在中央通路に展示されている染め商材がこちら。
輸入商社のSD&H様のマムで、主にマレーシアから輸入されます。
こちらはSD&H様の「アート染シリーズ」のうちグレージュ。
グレージュという難しいニュアンスカラーをきれいに再現されていますね。
花弁の1枚1枚は水彩画絵具でシュッと色を塗ったようなはけ目模様になっていて、このような染めムラをあえて残して完成とする感性の鋭さがまた素晴らしい限り。
こちらは「アート染シリーズ」のうちパールアッシュと呼ばれるもの。
↓「デニムダークMIX」。こんな風に花弁によって染まったものと染められていないものと、半分染まったものと・・・まるで染める人が花弁1つひとつを選んで染めたかのようです。
ベージュ、オレンジ系も展示されていました。
もちろんナチュラル系の品種も潤沢にあります。
まるで花火のように華やかです。
さて、一方、輸入商社さんでもグリーンウイングスさまではベトナム産のスプレーマムカリメロを使ったデザインコンテストをされていますが、今年は何と早くも10周年を迎えるのだとか。
その10周年を記念して、この秋はハロウィンと縛らずに「オープンデザインコンテスト」が開催されます。
審査の際は出品者のお名前は目隠しされて、つまり匿名の状態で審査するので、審査員の先入観ナシで公平に審査されると。
ご応募の締め切りは9月17日、展示期間は9月30日から10月4日、大田市場花き部にて。
コンテストでたくさんの作品が展示されるのを楽しみにしたいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。
台風襲来のお気を付けてお過ごしくださいませ。