花研コーヒーブレイク
ガーデンアワードから切花流通のトレンドを予見!?
2024.07.23
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
第二回東京パークガーデンアワードを見学するため6月下旬に神代植物園に行きました。パークガーデンアワードは大変趣向を凝らしたコンテストです。宿根草を多用し、ローメンテナンスでロングライフなガーデンデザインを評価するものです。HPはこちらです。
前年は代々木公園内で、今年は神代植物園の正門前にある植栽エリアが会場です。植物園に入るには有料ですが、ガーデンアワードを見るだけなら正門前のフリーのエリアなのでどなたも自由に見学することができます。様子の一部を撮影してみました。
植栽テーマは「ローメンテナンスの宿根草」。春から夏にかけてどわーっと伸びて花をつけている様相で、成長旺盛でだいぶこんもりしています。このコンテストではアリウムがいい味を出しています。種子を付けてガーデンのアクセントとして存在感を出しています。
東京パークガーデンアワードは日本中に影響力のあるコンテストだと思います。実際に、ユーパトリウム、三尺バーベナなどが、切花流通で増加していることと、このガーデンコンテストでこうした高さを出せる品目が多用されていることは、互いに影響しあっていることの傍証ではないでしょうか。じっとガーデンを見ていると、やけにアリアムが気になることから、切花業界ではアリウムがますます流行るんじゃないかと想像したりしています。
コンテスト会場から程近いところに、植物園併設の研究園があります。「植物多様性センター」というこれまたテーマの興味深い研究施設で入場無料。その敷地内には武蔵野の植生・日本の湿地の植生それから島しょ部の植生が再現してあります。時期柄、伊豆諸島のユリであるサクユリが咲いていました。
完成度高いですね。オリエンタルユリの元になったユリであることが容易に想像できる姿です。花びらのブロッチがハイコントラストで入っていないので園芸種かと見まがうほどです。サクユリについての説明で大変すばらしいサイトがあります。サカタのタネさんのサイトです。ほんと、こちらのサイトにはリアルで詳しい情報が原生地の写真と共に掲載されていることから、しばしお世話になっています。ここにリンクを貼ります。
それではみなさま、ごきげんよう。