花研コーヒーブレイク
サクランボ 今年は”双子”が多いとか
2024.07.17
花研の一研究員です。
先日、写真のようなサクランボを入手しました。左はチマキ。いずれも山形の名物です。
今日はこのうちサクランボの話。山形の道の駅で販売されている紅秀峰という品種で、双子です。
今年は暑さの影響でめしべが2本ある花が多数咲いたため、結実した実も双子になっているとか。食べたところ、確かに種が二つ出てきました。
これはこれで見た目が面白いともいえますが、生産地の定めた規格としては規格外になってしまうと思いますので、生産者さんにとっては市場出荷できないため喜ばしい現象ではないかもしれません。
時々、考古学があこがれて古代エジプトの本などを斜め読みします。古代文明と規格の話ほど人類発展を物語るものはありません(と思いながら読みふけります)。人は規格を生み出す性があるのでしょうか、あるいは商業的な発展のために必要性を感じて生み出しているのでしょうか。ひいては、そのような知恵と性質が今の文明を生み出したと言えるかもしれません。
翻って、花き流通でも奇形の個性をあえてよしとする提案や評価が多々あります。
そもそも規格外というのはそれほど生み出されるものでもありません。努力の方向性があり、その規格内に目標を定めた商品作りだからです。つまり、なにか奇形が出た場合は、規格外というよりも目標外という表現がより妥当な表現でしょうか。
ところで大消費である東京には様々な消費形態があります。様々な消費がありつつも、それぞれのマーケットサイズも相応な規模です。受けきれないだろうと思うことでも抱えることができることが多々あります。そして規模があるからこそ生まれるアイディアも多数あるように思います。例えば、双子のサクランボは赤いひょうたんのようにも見える、そのひょうたんから駒のような種子もなにかご案内できるようにも思いました。
双子のさくらんぼ、美味しかったので色々考えてみました。
Have a nice サクランボシーズン!
それではみなさま、ごきげんよう。