OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

生鮮の品質管理についての認識

2024.06.19

こんにちは。花研の一研究員です。ちょっと最近思いましたこと。

最近の新聞報道で、生鮮品の到着が以前よりも遅くなって品質がどうたらこうたら~・・・という記事を読みました。これって実にどうなんでしょうか・・・ミスリードではないかと思うことがあります。

 

生鮮品の品質管理おいて品温×時間の観点から考えるのは、呼吸によるエネルギー消耗を抑えるための目安を可視化するものです。これを指標とした管理には、①品温(温度)、②時間という、少なくとも2つの要素があるわけです。

 

それにも関わらずただ一点、時間経過だけをもって品質がというのはあまりにも短絡的な評価と言わざる得ません。同じように時間の一軸だけで考えれば、輸入品などは(花きに限らず)どんなに最適温度で物流を果たしたとしても、日本に到着するころにはなんでもかんでも品質が劣化しているとされてしまうわけです。そんなナンセンスなことがあるでしょうか。時間という要素に加えて、温度も品質管理に要素に入れて、二次元で捉えてもらいたいものです。

 

そのほかに、われわれ業界のプロは老化を促す項目(老化ホルモン、物理的な衝撃その他)を除外するよう業務フローを見直し構築しています。これで三次元になります。現時点において、少なくとも3つの軸で最善を尽くしながら物流に臨んでいます。

時間がかかって品質が・・・という単純なメディアのとらえ方に残念だと思う一方で、ご理解いただけるよう、お伝えする方も丁寧に情報のパスワークでありたいと思いました。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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