花研コーヒーブレイク
枝物のデータを調べるなら「ここほれわんわん」
2024.05.07
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
最近注目を浴びている枝物。季節感を演出する点で需要が高く、生産シェアも伸びています。
最新の農林水産省の花き作況調査(2022年)によると、切枝(枝物)のシェアは切花出荷量のうちキク類に次ぐ第2位の6.4%。
枝物は、次々と生産者都合を考えずに次々と開花してくる花物と違い、花を付けない枝物であれば、比較的生産者さんご自身の都合を考慮して収穫できるので、息の長い生産品目として注目されています。
実際のところ、弊社の花情報提供サービス「ここほれわんわん」についてのお問い合わせでも、とりわけ最近は枝物のデータについて調べていらっしゃる方が多いことから、枝物に注目が集まっていることがわかります。「枝物」と一口に言ってもそこに含まれる品目品種は限りがありません。手前みそですみませんが、恐らくは枝物取引データについて「ここほれわんわん」ほど詳しく調べられるサービス機能はそう多くないと思います。
はい、そこで今回はここほれわんわん活用塾として、枝物の取引データの調べ方をご紹介します。
ここほれわんわんを使えば、どのような品種がどの時期に何本、いくらで流通しているのかを一度に調べることができるのです。
まずは、わんわんにログインしたら、トップページの大田花き市況メニューの中から【品目別実績】をクリック。
今回は検索期間を2023年4月~2024年3月、切鉢を【切】、大分類を【枝物葉物類】に設定し、検索します。
検索期間中の取扱本数、金額、単価が表示されます。エダモノの品種をクリックします。
最初の画面では本数順に枝物の品種が並んでいますが、単価をクリックすると、単価の高い順に品種が表示されます。
また、下の図は注文、相対、セリを合わせたときのデータが表示されていますが、左上の【表示】の注文などをクリックすると、それぞれのデータを見ることができます。
これだけで簡単に品種や流通本数、単価を調べることができるのです。
もう少し細かく、月別に品種の出荷量や単価を知りたい場合もあると思います。
その時はトップページに戻り【品目品種 月別販売種別】をクリック。
検索するとまず出てくるのは枝物葉物類別の取扱本数や金額、単価に加えて品種数。設定期間中(今回は先述の通り2023年4月から2024年3月)に大田花きに流通している枝物は数量にして約800万本、単純計算で単価は114円、品種数は620あることがわかります。
青字の「エダモノ」をクリックします。
すると、エダモノの枝物全体の月別の本数や金額、単価を、セリ、相対、注文という販売種別ごとに確認することができます。
品種検索まで一瞬寄り道しますが、上の表をCSVダウンロードし、エクセルで本数と単価のグラフを作ってみると、次のようになりました。
1月から3月に注目すると、取扱本数は年間の中で少ない時期で品薄傾向にあったのか、単価が比較的高いことが分かります。
品種検索の話に戻りますと、この1-3月に流通していて単価の高い品種は何でしょうか。
期間を2024年1-3月に設定し直し、【品種月別】をクリックします。すると今度は品種別、月別に本数、金額、単価を一気に調べることができるのです。
この表をCSVダウンロードし、エクセルで加工すると2024年の1-3月の枝物品種別ランキングを作ることもできます。
今回は例えば、単価の高い順に並べ替えてみました。
当該期間において最も単価が高かったのはナラでした。どのような出荷形態だったのか。ここから先はわんわんデータではわかりませんので、大田花きの担当者に聞いていただく必要があります。2位のピエリスとはアセビのこと、8位と9位の「P」とはペッパーベリー(輸入)のことです。
このように検索していくことで、時期別に単価や本数を見て導入する品種を検討することができます。時期によって流通本数が少ない品種を探してみたり、単価が高い品種を調べてみたりすることで、生産のヒントを得ることができるのではないでしょうか。
また、ここほれわんわんのトップページにある【花カレンダー】は、販売のヒントとなる「今日は何の日」付きカレンダー、消費や輸出入に関する分析、耳寄りなトピックスなどをまとめ毎月更新しています。
4月からは分析内容をNEWバージョンに更新し、品種の成長分析をしています。きっと皆様の業務に役立つ情報があるかと思いますので、ご都合の許すときに覗いてみてください。
ここほれわんわんは2週間お試し無料です。ぜひお気軽にご利用くださいませ。
お試しはこちらから(お試しの際は、CSVダウンロードできませんので、あしからずご了承ください)。
それではみなさまごきげんよう。