花研コーヒーブレイク
在来品種のデータベース 野菜のことですが・・・
2024.04.22
花研の一構成員です。
農研機構が在来品種データベース公開を報じるニュースが、4月7日の日本農業新聞に掲載されていました。日曜日版だったので見逃してしまったらしい。
データベースより引用
「日本各地に伝わる在来品種の品種特性、伝統的利用法、栽培・保存・継承の現状などを紹介するデータベースです。現在、44都道府県の280品種の情報を掲載しています」
(引用終了)
早速、食用ギクを調べてみました。エディブルフラワーとして現在は様々な品目が流通しています。食用ギクは東北では秋田山形、北陸では新潟、近畿地方では滋賀で古くから生産されています。食べる習慣はないようですが、生産としては沖縄での生産があるようで、スーパーで沖縄県産の食用ギクを見かけたことがあります。
さて、そのデータベースから各県の食用ギクのデータのうち来歴などを見てみると、滋賀の食用ギクに最も古い記録がみられるようです。平安時代には記録されていたとか。キクはそもそも外来種で海外トレンドで日本に入ってきたもの、その時代のファッション・トレンドの中心が京都ですからやはり関西に起点があります。
時代は下って江戸時代になってからでしょうか、もしくはもっと後になって東北エリアに伝播したようです。
このデータベースには他にもいろいろな情報が記載されていて大変興味深いです。しかし、観賞用の花はいまのところ登録では見当たりません。在来種といえば伝統野菜などのイメージがありますが、観賞用花きにもあるのではないかと思っています。性質をよく調べると古くから栽培されているオミナエシなどには地域性があるのではないかと思っています。
大変興味深いデータベースなので、ご紹介まで。
それではみなさま、ごきげんよう。