OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

誕生日の色は?

2013.12.23

12月23日、 日本の天皇誕生日です。

 

タイ王国の話になりますが、現在の国王プミポン氏は、1927年12月5日のお生まれで、今月で86歳になりました。世界で最も在位の長い国王で、国王在位67年を誇ります。

 

プミポン国王の誕生日や在位を祝うときばかりは、町中が黄色一色になります。

なぜ黄色なのか。

タイでは曜日毎に色が決まっていて、月曜日生まれのプミポン国王は、黄色でお祝いすると決まっているのです。人々は黄色の服を着て、黄色の花で祝います。良く売れる花はマリーゴールド。

また、国王の誕生日が「父の日」に当たりますので、父の日は黄色でお祝いすることになります。

 

翻って、今上天皇の色というのはあるのでしょうか。

お印は「榮」、つまり桐のことです。市場には桐は殆ど出回らないので(年明けに、実付きが流通しますが)、桐の花をご覧になる機会は少ないかもしれません。薄紫色の上品な色です。しかし、これが天皇陛下の色というわけではないようです。

タイ王国式でいけば、土曜日のお生まれなので、紫色になります。偶然にも桐の花に通じる色ですね。

また、昔は天皇しか使ってはいけない禁色(きんじき)というのがありました。黄櫨染(こうろぜん)という黄土色に近い色で、太陽の色を象徴していたそうです。820年に嵯峨天皇の詔によって禁色が決められ、天皇の袍(ほう:大雑把に言えば、着物の上衣のこと)にのみ使われた色のようです。こちらの色は、また偶然にもプミポン国王の黄色を思わせます。

 

さて、今晩、自宅でひっそり今上天皇のお誕生日を乾杯するとしたら、何をテーブルに飾ろうか・・・というところですが、花研手帳でいうと今日の花は「キク」ですし、薄紫色のアナスタシアなどいかがでしょうか。

 

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