花研コーヒーブレイク
花きの市場経由率
2024.03.15
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
小欄では市場経由率というタイトルで過去に何度も触れていたつもりでしたが、今回はなんと7年ぶりでした。
さて、この度農林水産省から発表された市場経由率(2020年)、花きは74.1%で2019年の70.2%から若干上がった数字が発表されました。
発表されている推移を取ってみますとこんな感じです。
【市場経由率】農林水産省発表のデータを元に当社作成
※農水の発表データは、花きだけ金額換算で、ほかの項目は重量換算です。
東京都の中央卸売市場が整備された1989年頃には、食肉以外は80%内外で一斉にスタートしていますが、それぞれの品目の特性や取引状況とともに徐々に市場経由率には差が出てきました。2020年に前年より高くなったのは花きと、わずにですが食肉。
2020年に花きの市場経由率が上がったのにはワケがあります。
コロナ禍の影響を受け(大きく物流が混乱したりして)輸入が大きく減少したことが一つ大きく起因しているように思います。門外漢ではありますが、もしかすると食肉の市場経由率がわずかに上がっているのもそれが理由かもしれませんが、花きの上昇率が大きいのは、グラフにある項目のうち花きのみ金額換算であることもまたひとつの理由かと思います。
生鮮品全体の中で、花きが比較的市場経由率が高いことにもワケがあり、また、ほかの品目に比べて、1989年以来、花きの市場経由率があまり下がらないことにもワケがあります。
市場経由率が高いとかそうでもないとか、上がったとか下がったということは、社会的な環境や産業構造・性質、また算出方法によるところも大きく、結局のところは一喜一憂に値するものでもないと思っています。わたしたちはその数字を見て何があったかを分析したり、産業をより良くするために考える資料とさせていただく次第です。
まあ、こんなことを徒然に書きなぐってすみませんが、きちんと順序立てて花き産業のABCとして研修会を開きますので、新人さんや異動されてきたニューカマーさん、あるいは、新規で花ビジネスへの進出をご検討されているみなさま、よろしければ花き産業ABC研修会をご用命いただければと思います。
まずはお気軽に弊社にご相談くださいませ。→hanaken★otalab.co.jp
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それではみなさま、ごきげんよう。