花研コーヒーブレイク
蝋梅(ロウバイ)は梅なのか
2024.02.08
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
2月8日の日本農業新聞の四コマ漫画「ゴリパパ一家」は春の枝物について。ご覧になりましたか??
「家の庭に咲いているロウバイから良い香りがするから見においで。梅は『バラ科』、蝋梅は『ロウバイ科』なんだよ」
と友達に誘われた男性が、梅と同じ科ではないのかと確かめに友達の庭を訪問します。
しかし、訪問したらロウバイの木におでこをぶつけてしまい、湿布を貼ることになったので、湿布の匂いでしばらくロウバイの香りは楽しめないと思う…というちょっぴりとほほなお話でした。ロウバイの素晴らしい香りを楽しみに行ったのに、枝におでこを突かれるは、湿布の匂いが強すぎてロウバイの香りはわからないはで、本人もかなり狼狽していたでしょうに。(そこまでは四コマ漫画には落とし込んでいませんでしたが)
ロウバイは蝋梅と書くので梅と同じバラ科かと思われがちですが、蝋梅はクスノキ目ロウバイ科。梅はバラ目バラ科で基本花弁とガクが5枚という特徴があります。ロウバイの花の構成はバラ科とは異なり、花の外側から茶色のがく片らしきも、黄色の花弁らしきもの、その内側に紫色の花弁らしきもの、花被片諸々合わせ20枚以上、数には個体差があるようです。
しかし、梅のような花でろうがかったような質感があるのでそう呼ばれるようになったことは想像に難くありません。ロウバイはロウバイ科、梅はバラ科で、分類はバラバラですのでくれぐれも狼狽しないようにお願い致します。
ちなみに、切枝としての市場流通は終了です。全国のロウバイ園はもうシーズン終盤でしょうか。
最後にこちら。本日の大田市場のカワヅザクラです。(いわずもがなバラ科です)
黒く堅く閉じていたツボミは色味を帯びてだいぶふっくらとしてきました。開花まで秒読みですね。
こちらの大田市場内標本木(勝手に)のすぐ近くにあるもう1本のカワヅザクラは若干日当たりがいいので、もう少しツボミが膨らんでいました。
来週はだいぶ温かくなるようなので、来週には確実に開花するものと思われます。
それではみなさま、ごきげんよう。