OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

春を待ちわびる心

2024.01.31

こんにちは。みんなの花研ひろばです。
今日で2024年の1月も終了です。
今週末、2月3日は節分で2月4日はいよいよ立春。二十四節気最後の大寒が終わり、新しい1年が始まるときです。
本日の大田市場のカワヅザクラ。
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なかなかふっくらしてきました。開花までもうすぐな気がします。
なんだかツボミの先はほんのり色付いているようにも見えます。
こちらは本日の大田市場の前の道のコブシ。
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こちらもだいぶツボミがパワーを持ってきた印象があります。
春を早めに知らせてくれる花や木々は生命力みなぎる感じが伝わってきますが、光が満ちて大気に温かみを感じるような本来の春はまだまだ遠いと感じます。
話は変わりますが、いまNHKエデュケーショナルで『100分で読む名著』という番組があり、そこで紹介している名著の一つに『古今和歌集』があります。
古今和歌集の序文に和歌について説明するくだりがあり、植物の種や葉などが物事の比喩としてよく用いられています。直接表現せずに誰でもわかる身の周りのものや自然のものに例えるというのは、なんだかとても品があるようにも思います。
「やまとうたは、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける・・・」
「冬ながら空より花の散りくるは 雲のあなたは春にやあるらむ」清原深養父(きよはらのふかやぶ 清少納言の曾祖父にあたるのだとか)
このように、植物に関係することに喩えた表現もあれば、古今和歌集は季節を詠んだ歌が全体の3分の1ほどにも及ぶのだそうです。以下に日本人は昔から季節の移ろいに趣を感じていたか伝わってきますね。
さらにはこの歌のイマジネーションがすごいところです。なにしろ雪が舞う様子を見て、その先に春があると詠んでますから。和歌では花といっていますが、これは雪のことだそうです。
こうして、寒さも草花や木々に喩えて 趣を楽しんでいたら、気づけば春が到来しているかもしれません。今は、古今和歌集に学び何とかこの寒さをしのぎたいと思います。

 

2月4日立春・・・春の始まり

2月19日雨水・・・氷が解けて蒸発し、雨水となる

3月5日啓蟄・・・冬眠していた虫が這い出てくる

3月20日春分・・・昼夜の長さがほぼ同じになる

(詳細は『フラワービジネスノート2024』のカレンダー、及び情報コーナー「21」の二十四節気、七十二候、五節句、雑節のページをご覧ください)

 

春が待ち遠しい限りです。

それではみなさま、ごきげんよう。

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