花研コーヒーブレイク
ユッカで「インディアン、はげ少ない」?
2013.08.19
8月18日(日)付け、朝日新聞の「国際面」という何とも華々しい面に
“インディアン、はげ少ない —「秘薬」ユッカの根で洗髪しました”
というなんとも放っておけない見出しがあるではないか・・・!
自称“頭頂部が気になる41歳”という記者さんが、「インディアンにははげがいない」のはシャンプーに含まれる原料のユッカの根に、髪を失わない効能があるのではないかと現地に挑んだ。
結論を先に言えば、「科学的根拠はない」「遺伝的なもの」ということなのだが、頭頂部が気になる記者さんが実際にユッカの根で洗ってみると、泡立ちも良く、爽快感があるのだとか。実感はまだないそうだが、もしかするとユッカの根には細胞分裂を促す植物ホルモンのひとつであるサイトカニンが入っているのではないかというのが花研の見解。
サイトカニンの一種に6-ベンジルアミノプリンという成分があり、これは花を咲かせ、細胞分裂を促進する植物ホルモンである。日本皮膚科学会によると、この効能について「考慮してもいいが、まだ十分な根拠のない成分」と位置付けている。
発毛促進剤として名高い商品「リア●プ」などは、この成分やさらに効果があると位置付けられている成分を製品の中に含んでいるようだ。
そういえばマダガスカル原産の通称「シャンプーの木」(ウンカリーナ、ゴマ科の植物)も、現地では昔シャンプーとして使われていて、頻繁に使う地域ではAGAの人が少ないという「噂」を聞いたことがある。
もしかすると、これにもサイトカニンの効果なのか。
シンビジウムのマリーローランサンにはサイトカニンの成分が含まれるとして、発毛促進剤が開発された。
世の中にはわかっていることもたくさんあるが、実はわからないことの方が多い。
日本の製薬会社さま、是非ユッカやウンカリーナを研究していただき、ジャパニーズ・ジェントルメンのAGA解決に向け、是非発毛促進剤の開発をよろしくお願いいたします!