OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

森林の活用 炭も含む 

2010.01.07

昨年港区の木材利用推進やペレットストーブについて記載しました事の延長です。

バイオコークスという言葉があります。バイオという言葉から植物由来が暗示される通り、植物性廃棄物を原料とした溶鉱炉用の燃料です。燃やせば灰になってCO2が排出されるのですが、元々が空気中のCO2を固定している植物ですから、大気中のCO2は増加していない事になるそうです。

これって遡ること400年、江戸時代の循環型社会と同じです。江戸時代を研究している著名な方で石川英輔氏という方がおり、その方がバイオマス利用について深く言及なさっており、様々なメディアで発表なさっているので引用させていただくと、

「今の日本の山林に生えている樹木全体を人口で割れば一人当たり約50トン。木が一年に平均5パーセント成長すれば、増加量は2.5トンになる。その全量を燃やせば1000万キロカロリーの熱量が得られるが、これは、現在の日本人が一年間に使う総エネルギーの25パーセントに相当するのだ」(NHK カルチャーラジオ 歴史再発見 世直し大江戸学 テキストより抜粋)

という事で廃棄物でなくても自然増加する森林を活用できる事を示唆なさっており、こうした試算からもわかるとおり、国有資源を活用する森林行政に期待を持って今年一年炭づつみに取り組みたいと思いました。

今朝がたラジオを聞いていましたら、農林水産省5日の発表で「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(仮称)」という新法案を提出する予定とか。

そのような方向性にいっているようです。

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