花研コーヒーブレイク
街の姿の反映? 蘇州の花束
2023.12.21
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
いつもこのブログをご覧くださってありがとうございます。お陰様でこのブログは本日で公開3,000回目を迎えます!パンパカパーン★
といこうと思っていたのに、いつの間にか3,000回を過ぎてしまいました^^;
本日で3,012回目の公開を迎えます。
うわ~、中途ハンパーーーー!
しかし、そんな3,000回目前後を迎えるこのブログを応援してくださる方が、蘇州から花束の写真を届けてくださいました。ありがとうございます!!
その写真がこちら↓
引き売り式の什器に茶紙で巻かれたオレンジ、黄色系の花束が販売されていますね。
花材は、キク、バラ、ストック、トルコギキョウ、マトリカリアなどがあることが分かります。
さらによく拝見しますと、電飾が花束に付けられています。これ新しい!!
写真をプレゼントしてくださった方に聞いてみますと、花束の一部として電池式の電飾が入っていたとのことでした。
花研ブログでも電飾を使ったネタをご紹介したことがありましたが、日常用の花に電飾が使われる日もそう遠くないでしょうか、あるいは永遠にないでしょうか。
さてこの電飾on花束のアイデアは新しい印象でしたが、そのラッピングペーパーには「永和九年~」と書いてあるではありありませんか!これはまさに『蘭亭之序』(王羲之、353年)。蘭亭之序といえば353年に書かれたものですよ!古事記編纂712年を思えば、なんと古いのでしょう。それをラッピングペーパーにして洋花を合わせるところがまた素敵です。安易に英字新聞のプリントとかを使わないところがいいなと思いながら拝見しておりました。
さて、そのほかにもこんな写真を届けてくれました。植物を上手に使って設営したフォトスポットです。
後ろの看板には「私は今蘇州にいます。あなたはどこにいますか?」と書いてあります。
青地に白文字書いてあるのは、李白の詩「春夜洛城闻笛」の一節だそうです。(読んだことないけどー)
蘇州は、古典的な庭園や運河が多く、「東方のベニス」とも呼ばれているのだそう。
なるほど、一緒に送ってもらった写真を見れば確かに「東洋のベニス」というのもなかなか言い得て妙のように思います。古典的な街並みを大切にしているという話を伺えば、花束の包装紙に蘭亭之序を使うのも納得。
伝統的な文化や風景も残っている一方、蘇州は中国の経済発展に伴って近代化が進んでいるということですから、花束の電飾は近代化の象徴でしょうか。
つまり、街頭の花束がまさに蘇州という街を集約していたともいえるかもしれません。花束がその街の鏡のように縮図としてデザインされると思うと、それぞれの街で売られている花束を観察するのも面白いものですね。
それではみなさま、ごきげんよう。