花研コーヒーブレイク
仲卸通りで見つけた面白いモノ
2013.08.14
これは何でしょう!?
今朝、大田市場の仲卸通りで見つけました。
十字軍のマークか、はたまたマルタ騎士団の紋章か、もしくは別の何かの紋章かとも思ってしまうくらいカッコいいですね。
これは、実はユーカリなんです。クロボラスという品種の実で、近付くとしっかりユーカリの香りがします。
今日の入荷はペルーからありました。極少量でしたが。
(「クロボラス」と注文しても、ツボミのタイプもあり、十文字のこのタイプが販売されるとは限りませんので、ご注意ください)
輸入商社さんも、いつも本当に面白いものを海外から見つけていらしては、日本のマーケットにご紹介くださいますね。
ユーカリとひとくちに言っても、存知の通りグニユーカリから笹葉ユーカリ、ポポラスなど多くの品種があり、大田花きの取引品種として登録されているものだけでも60ほどあります。
世界では500種、変種を含めると800種にも上ります。元々は、ご存知の通り、オーストラリアやタスマニアなどに多く自生します。アボリジニー(オーストラリアの先住民)は、傷を直すのにその葉を利用したのだとか。
ちなみに、コアラ様がお召し上がりになるユーカリは、500種の中のほんの一部。しかも、柔らかい新芽のみだそうです。
このような実物の入荷が増えると、秋の気配を感じますね。
外はまだまだ残暑が厳しく、来週も連続猛暑日の天気予報に、夏の終わりはいつになるやら気が遠くなりますが、市場ではもう秋が始まっています。紅葉物、実物、枝物、真夏の市場の様相とは全く違います。
「明けない夜はない」風にいえば、「終わらない夏はない」といった感じでしょうか。市場にいると、確実に季節が推移していることを実感します。
PostScript: 個人的には夏は終わらないでほしいと思うこともあります。